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MATSUMOTO (G-NOVELS)

MATSUMOTO (G-NOVELS)

MATSUMOTO (G-NOVELS)

作家
LF ボレ
フィリップ・ニクルー
原正人
出版社
誠文堂新光社
発売日
2017-02-17
ISBN
9784416716700
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MATSUMOTO (G-NOVELS) / 感想・レビュー

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澤水月

オウム松本サリン事件バンドデシネ(仏グラフィックノベル)。松本城が象徴的で欧的視線、教祖本名も掛ける。誰もが軽視し予兆多かったのに入信若者ら放置、第一通報者の冤罪…刊行間も無く仏同時多発テロ、何処何時でもの恐怖。松本の萌芽看過が原点と四半世紀仏から警告(仏も地下鉄発達し親日家多く大変関心)。忘れがちな後遺症の悲惨に震撼。地下鉄で春樹ダンス3読む乗客。アンダーグラウンド参考文献。著者インタ切通理作、教団への同時代共感吐露できる潔さ凄い頰被りもいる。今年の出家シリア正男に…忘れた頃蘇る悪夢、書き語る大切さ実感

2017/04/14

ぐうぐう

タイトルにはふたつの意味がある。教団の教祖の名と、松本城だ。バンド・デシネ『MATSUMOTO』は、オウム真理教によるテロを描いているが、地下鉄サリン事件ではなく、松本サリン事件を取り上げている。最初のサリン事件を、犠牲者側、教団側、捜査側と多視点で描く中で、なぜこの悲劇が起きたのか、なぜここで止めることができずに地下鉄サリン事件が起こったのか、といった疑問が作者に強い憤りとして湧き上がっている。(つづく)

2017/04/07

くさてる

フランスのグラフィックのベル。私は松本サリン事件、あのオウム真理教事件をリアルタイムで見守った世代だけど、この一冊は寒気がした。サリンの恐ろしさ以上にカルト宗教のなんとも表現しがたい閉鎖的な空気と押しつぶされそうな狂信の雰囲気が、サリンの犠牲となる普通の人々の生活と地続きであることが恐ろしかった。これはあくまでフィクションではあるけれど、カルトの持つ狂気はノンフィクションとして伝わる作品だと思いました。

2017/05/10

たまきら

(HOLY, FUCK!)95年のあの日、通訳の仕事で横浜に着いて号外を読んだ時、最初に思ったことだった。「テロだ!」が2つ目だった。そして、その後の狂気のような報道。世紀末と言う事もあったのだろうか、尊師という言葉を毎日どこかで聞く異様な毎日だったーヨガをしていると嫌な目で見られるとこぼした友人もいた(まあ、マンガのような政治家が世界中で闊歩する今の方が異常な気もするが)。このマンガを読んであの空気が思い出された。…信者による内部告発文って実在したの?そして本当に…?欧州人による衝撃の一冊です。秀逸。

2018/08/31

りー

外部からの視点でオウム真理教を描いた作品になるかと期待していたが、報道記事なんかから情報を抜粋して描き上げた様な、なんとも味気なく深みもない作品になってしまっている。まあ生粋の日本人がビンラディンについて調べてマンガを描いてもきっとこんな感じになってしまうんだろうな。ただ描写の迫力はなかなかのもので、もっと長編ドキュメンタリーマンガとして描かれていたならきっと僕の感想ももっと好意的なものになっていただろうと思う。惜しい、とにかく惜しい。

2017/03/05

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