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超傑作選 ナンシー関 リターンズ

超傑作選 ナンシー関 リターンズ

超傑作選 ナンシー関 リターンズ

作家
ナンシー関
出版社
世界文化社
発売日
2022-07-01
ISBN
9784418225019
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「超傑作選 ナンシー関 リターンズ」のおすすめレビュー

有名人をコラムで一刀両断! 39歳で亡くなったナンシー関の切れ味鋭いコラム集のベスト版!

『超傑作選 ナンシー関 リターンズ』(ナンシー関/世界文化社)

 テレビ評を中心にキレッキレのコラムを書いていたコラムニスト・ナンシー関氏が亡くなって、20年が経つ。テレビを見ていてモヤモヤすることがあると、ああ、この違和感をナンシー関氏ならどう表現するだろう、と思うことは何度もある。

 そんなナンシー氏の仕事の中で特に卓越したコラムを厳選し、収録したのが『超傑作選 ナンシー関 リターンズ』(世界文化社)。彼女のもうひとつの特技だった消しゴムハンコもカラーとモノクロで掲載されている。ただ、彼女は02年に39歳で亡くなっているから、本書で俎上に載せられているのは、主に90年代に活躍した芸能人だ。従って、昨今はメディア露出の減った芸能人に関するコラムも多数含むのだが、それはそれで面白く読めてしまう。

木村拓哉さん(『超傑作選 ナンシー関 リターンズ』p103 より)

 例えば、99年に書かれた木村拓哉氏についてのコラム。キムタクはSMAP内バランスでは相対的に歌がうまいことに触れ、 「(木村拓哉は)音楽的大黒柱としての自覚からか、責任感からか、キャパシティ…

2022/10/22

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超傑作選 ナンシー関 リターンズ / 感想・レビュー

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HANA

前世紀1990年代、著者のコラムを貪るように読んだ一時期がある。その頃はテレビがまだ面白い時代で、下手すりゃ家にいる間は付けていた記憶があるけど、その理由の一つとして著者の影響があったと思う。本書はそんな著者のコラム傑作集であるが、現在読んでもその輝きは褪せる事がない。というか時を経て磨きがかかってるような。ヤワラちゃんの選挙に出るのを予想するとか只事ではない。初めて読む自伝(?)も収録されているが、これがまたバカバカしくて滅法面白い。「阪神ファンと喧嘩する白木みのる」って発想どうやったら出てくるんだ?

2023/03/21

キク

松本人志は「聞くに値するお笑い批評はナンシー関だけだ」と言った。確かに唯一無二だった。マツコが少しだけ近い気がする。「消しゴム版画」から出てきたナンシーと「同性愛雑誌編集者」から出てきたマツコは、その体型もあり、自分を含め冷酷に世界を観ている。「母の日に森光子に直筆カードを送るヒガシの立ち回りはすごい。やってるなー」「鶴瓶は笑わせるのが下手で『面白くない』と気付きにくい」「キムタクは『オレ、鼻毛あるよ』と言って見せる用に刈り込んだ鼻毛を見せてくる。でもその準備ってダサくないか?」20年経った今でも鋭いな。

2022/12/26

すしな

049-23.本業は、消しゴム版画がなのか、コラムニストなのか?どちらもクオリティが高いですね。2002年に亡くなってもう20年経っているのですが、本に載せるコラムを選んだ人のセンスかもしれないですが、全然古さを感じさせないですね。今も活躍する人たちの1990年代の論評なのですが、意外なツッコミをされている人もいるのですが、ほとんど今も同じイメージで面白かったです。

2023/04/08

ぐうぐう

生誕60年、没後20年の年に刊行された本書。そうか、ナンシーが生きていたら、今年で60歳だったのか。改めて、早逝だったことに衝撃を受ける。それ以上に、ナンシー関の活動期間が20年にも満たなかったことに愕然とさせられる。ナンシーのコラムを好きだった人達に必ず共通する体験として「この出来事をナンシーだったら、どのように書くか」「今売れているあの芸能人をナンシーだったら、いかに斬るか」といった妄想がある。没後、この妄想が何度発動したか、数え切れないほどだ。(つづく)

2022/08/10

petitlyz

Kindle Unlimitedで読んだ。もう20年以上前の消しゴムハンコと文章。全体にすごく懐かしい。多分リアルタイムで読んだか、書籍化した時に読んだか数回目だと思うけど、何度でも読みたかったのが「田中邦衛」のところ。このCMが記憶にあったので、そう言われれば確かに!と思ったし、ハンコがまたソックリ以上。それ以外も面白かったけど、お下劣気味なのもある。他にも予言が当たっていたり、こんなに早い旅立ちは惜しい人だった。

2023/03/16

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