KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

器つれづれ

器つれづれ

器つれづれ

作家
白洲正子
出版社
世界文化社
発売日
1999-07-01
ISBN
9784418995189
amazonで購入する

器つれづれ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

まさ

白洲正子さんが使用している器を写真と随筆でまとめたもの。使ってこその器。しかし、使い勝手だけではない。1つ1つに信念を感じる。向き合うこと、付き合うことが難しくもあり必要なことでもある。少しでも真似できることを増やしたい。

2021/03/04

misui

白洲正子愛蔵品の写真と随筆。青山二郎ら周辺の人々の思い出や、骨董への信念を垣間見ることができる。骨董は使ってこそ(それもわりとハードに)という考えの人だったようで自分も見習いたいものだ。「小林(秀雄)さんも青山さんも、ずぶの素人が見ても面白いとわかるものしか認めなかった。逆にいえば、説明つきで感心させるものなんて、死んだ芸だと思っていたのである。」 「美しい「花」がある、「花」の美しさといふ様なものはない。」

2015/10/29

Koki Miyachi

白洲正子の最後の本。白洲正子が普段使っている器を撮影したものでエッセイが添えられている。平易で気取らず、そして含蓄に富んだ文章が心に響く。紹介されている器の数々は写真を通してしか見ることが出来ないが、その背後にある美意識と一人の人間としての生活が浮かび上がってくるような気がする。

2024/02/05

秋津

白洲正子さんの手元にある器の写真とともに、彼女の考え、交友などを記した随筆をまとめた一冊。器にせよ何にせよ一貫したポリシーを持って付き合う、ということがいかに大切でいかに難しいか、と口先ではいくらでも言えるものの、実践できているかと省みると…。「お茶は「わび」の精神の蔭にかくれ、お能は「幽玄」の袖に姿をくらまし、お花の先生は、蜂みたいに花の「心」の中で甘い汁を吸う」と言われて「そうだそうだ」あるいは「それは違うぜ」と真っ向から即座に返せるや否や。

2017/04/16

僕素朴

白洲正子さんが日頃使っていらした器の写真がたくさんと、過去の随筆の抄録。お金に糸目をつけずにどんどん買って、骨董だからと仕舞い込まずに自分で使って、それを売って今度は別の品を買う。目利きとはそういうものと聞いていたけど、ご本人の文章だと迫力が違う。魯山人をはじめとする職人の話がいい。最後は能面について。厳しいなあ、凄いなあ。

2009/07/02

感想・レビューをもっと見る