器つれづれ
ジャンル
器つれづれ / 感想・レビュー
まさ
白洲正子さんが使用している器を写真と随筆でまとめたもの。使ってこその器。しかし、使い勝手だけではない。1つ1つに信念を感じる。向き合うこと、付き合うことが難しくもあり必要なことでもある。少しでも真似できることを増やしたい。
2021/03/04
misui
白洲正子愛蔵品の写真と随筆。青山二郎ら周辺の人々の思い出や、骨董への信念を垣間見ることができる。骨董は使ってこそ(それもわりとハードに)という考えの人だったようで自分も見習いたいものだ。「小林(秀雄)さんも青山さんも、ずぶの素人が見ても面白いとわかるものしか認めなかった。逆にいえば、説明つきで感心させるものなんて、死んだ芸だと思っていたのである。」 「美しい「花」がある、「花」の美しさといふ様なものはない。」
2015/10/29
Koki Miyachi
白洲正子の最後の本。白洲正子が普段使っている器を撮影したものでエッセイが添えられている。平易で気取らず、そして含蓄に富んだ文章が心に響く。紹介されている器の数々は写真を通してしか見ることが出来ないが、その背後にある美意識と一人の人間としての生活が浮かび上がってくるような気がする。
2024/02/05
秋津
白洲正子さんの手元にある器の写真とともに、彼女の考え、交友などを記した随筆をまとめた一冊。器にせよ何にせよ一貫したポリシーを持って付き合う、ということがいかに大切でいかに難しいか、と口先ではいくらでも言えるものの、実践できているかと省みると…。「お茶は「わび」の精神の蔭にかくれ、お能は「幽玄」の袖に姿をくらまし、お花の先生は、蜂みたいに花の「心」の中で甘い汁を吸う」と言われて「そうだそうだ」あるいは「それは違うぜ」と真っ向から即座に返せるや否や。
2017/04/16
僕素朴
白洲正子さんが日頃使っていらした器の写真がたくさんと、過去の随筆の抄録。お金に糸目をつけずにどんどん買って、骨董だからと仕舞い込まずに自分で使って、それを売って今度は別の品を買う。目利きとはそういうものと聞いていたけど、ご本人の文章だと迫力が違う。魯山人をはじめとする職人の話がいい。最後は能面について。厳しいなあ、凄いなあ。
2009/07/02
感想・レビューをもっと見る
「白洲正子」の関連作品
お金本
- 作家
- 夏目漱石
- 国木田独歩
- 泉鏡花
- 下中 弥三郎
- 佐藤 義亮
- 永井荷風
- 正宗白鳥
- 種田山頭火
- 小川未明
- 辻 潤
- 金田一京助
- 山村暮鳥
- 北原白秋
- 武者小路実篤
- 萩原朔太郎
- 石川啄木
- 谷崎潤一郎
- 石川 武美
- 葛西善蔵
- 菊池寛
- 内田百閒
- 室生犀星
- 夢野久作
- 直木三十五
- 芥川龍之介
- 渋沢 栄一
- 小泉八雲
- 二葉亭四迷
- 正岡子規
- 田山花袋
- 野間 清治
- 左右社編集部
- 吉川英治
- 江戸川乱歩
- 金子光晴
- 加藤 謙一
- 吉屋信子
- 宇野千代
- 横光利一
- 井伏鱒二
- 川端康成
- 壺井栄
- 石川淳
- 三好達治
- 稲垣足穂
- 草野心平
- 森茉莉
- 羽仁 説子
- 山本周五郎
- 小林多喜二
- 堀辰雄
- 幸田文
- 平林たい子
- 坂口安吾
- 高見 順
- 太宰治
- 白洲正子
- 森敦
- 織田作之助
- 柴田錬三郎
- やなせたかし
- 山田風太郎
- 鶴見俊輔
- 遠藤周作
- 池波正太郎
- 吉行淳之介
- 立原正秋
- 北杜夫
- 羽仁 進
- 田辺聖子
- 野坂昭如
- 小松左京
- 有吉佐和子
- 石原慎太郎
- 赤塚不二夫
- つげ義春
- 赤瀬川原平
- 石ノ森章太郎
- 佐野洋子
- 南伸坊
- 北野武
- 橋本治
- 村上春樹
- 忌野清志郎
- 中島らも
- 魔夜峰央
- 有栖川有栖
- 山田詠美
- 町田康
- 穂村弘
- 角田光代
- 村田沙耶香
- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2019-11-01
- ISBN
- 9784865282511