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殷周 文明の原点

殷周 文明の原点

殷周 文明の原点

作家
劉 イ
尹 盛平
荻野 友範
出版社
創元社
発売日
2007-02-01
ISBN
9784422202532
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殷周 文明の原点 / 感想・レビュー

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卜骨の説明が詳細で面白い。動物の大腿骨にヒョウの斑点みたいに水玉に穴をあけて、楔を打ち込んでから、焼けた金属を押し当て、ヒビの形から吉凶を占う。ボコって音がするから卜骨。本邦の大嘗祭の亀の甲羅はさっき見たけどやり方は不明。川の氾濫も土地神の怒りも、全てお供え物と一緒に人を投げ込んで殺して祈る。諸葛亮先生、早く饅頭発明して。殷周で一番多い刑罰はのこぎりで足を切り落とすやつ。…なぜ自らの勢力の生産能力を落とすのかがわからぬ。逃亡を防ぐ利より、使い道が減る損のが多いように思うんだけど、そんなことないのかなあ。

2019/05/08

水無月十六(ニール・フィレル)

多くの写真と図説で中国古代の殷周王朝についてまとめて解説された本。写真が多く、図が明解でわかりやすい。文明史に絞られており、歴史上の出来事というよりも、文字や軍制、刑罰、占い、陶磁器など文化面に紙幅が割かれている。わかりやすい上に細かいところまで書かれており、文化史の入門書として大変良い本だと思う。殷、周両王朝について軍事面の解説が、部隊編成から戦術まで意外と細かく書かれていたのがどうしてだろうかと気になった。文明を知るには軍制は置いておけない話題なのだろうか。軍事に興味のある身としては大変興味深かった

2016/08/22

Oltmk

殷王朝・西周王朝にかけての資料。写真や図説の多さからヴィジュアル的資料に優れ、先商文化に触れていることからもやはり初心的向けの資料としての価値は高い。ただ、この書籍は文明史・文化史の方向に比重が傾いているため正直殷王朝の出来事などは岡村先生の中国文明 礼制と農業の考古学や落合先生の殷王朝を見た方が良いと考える。

2017/06/13

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