KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

メソポタミア文明 (知の再発見双書 43)

メソポタミア文明 (知の再発見双書 43)

メソポタミア文明 (知の再発見双書 43)

作家
ジャン ボッテロ
マリ‐ジョゼフ ステーヴ
Jean Bott´ero
Marie‐Joseph St´eve
高野優
出版社
創元社
発売日
1994-12-01
ISBN
9784422210933
amazonで購入する

ジャンル

メソポタミア文明 (知の再発見双書 43) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

翔亀

【始原へ37】寄り道のつもりがメソポタミアの3冊目。写真の多いのだけが取り柄のこの双書を何気に読んでいたら、意外な事実に驚いた。いや単に私の大いなる誤解のせいなのだが。本書はメソポタミア史ではなく、メソポタミア発掘史、正しくはメソポタミア発見史が語られる。メソポタミア文明と言えばギリシャを経て西欧の源流のはずだ。なのにメソポタミア<発見史>とはどういうことだろうか。本書によると、西欧がメソポタミアを発見したのは18世紀後半、シュメールに至っては20世紀になる。少し考えれば判るのだが、西欧は聖地パレスチナ↓

2021/08/08

春ドーナツ

ところでクレタ島の線文字Aは解読されたのだろうか。楔形文字(3種類あることは知らなかった。亜種を除いて)の謎を解き明かすくだりを読みながら、ふと思う。シャンポリオンメソッドが基本形でいくつかの閃きが要となる。監修者が日本語にパラフレーズするとどうなるかを丸括弧で教えてくれるのだけれど、恐ろしく複雑で魅了とぽかんを行ったり来たりした。メソポタミア地域は粘土の産出が多い土地だった。粘土板を紙に見立てた人はすごいと思う。そこに文字を刻む場合、楔形は最適解だったのだろう。そして5000年近く地中で眠り続けたのだ。

2019/08/29

蛇の婿

なんとこの本、「メソポタミア文明」について書かれた本ではなく『メソポタミア文明の発掘』について書かれた本でした。それはそれで面白かったし興味深かったから別にいいんですけど、「知の再発見」双書で『メソポタミア文明』の表題で内容がそれ、というのは個人的に激しく突っ込みたいところですねwメソポタミア文明がどういう文明だったのか?と言う点については、この本を単体で読んでも驚くほどにほぼわかりませんw 凄く面白い本なんですけれど、発掘の過程そのものやトリビアに興味が無い場合は副読本でどうぞwww

2014/02/17

びっぐすとん

縁もゆかりもないけどメソポタミアって興味深い。まずはやっぱり楔形文字!ギリシア語から解読できたヒエログリフと違って、今は死語のシュメール語を解読した学者たちに驚嘆しきり。一口に楔形文字といっても使用している言語によって表意・表音・音節と表し方が違ったり、そのミックスだったりで解読の難しさは想像を絶する。文字ってすごいな。何千年も昔の暮らしの様子や人の気持ちを今も知ることが出来るのだから・・。中東は政情不安定で遺跡の破壊が問題になっているけど、人類全体の遺産の無事を願わずにはいられない。

2016/05/12

riz

「シュメル最古の文明」「シュメル神話の世界」で掲載されていた図版(ウルのスタンダードやナラムシン戦勝記念碑など)がカラーで掲載されていてますます博物館に行ってみたくなった。本当は遺跡を訪ねたいけれど、、ね。今まで博物館などにはあまり興味がなかったけれど(微々たる物であっても)知識を持って対面するのとそうでないのとではやっぱり感じ方が違うのだろうなあ、と。アッシリアにたてたミタンニ王国の植民都市ヌジの壁画(模写)に描かれている牛?の頭の装飾品がなんかアメリカのインディアンみたいだなと思いましたw

2013/08/31

感想・レビューをもっと見る