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太宰は女である

太宰は女である

太宰は女である

作家
太宰治
宇野亜喜良
林静一
会田誠
オカダミカ
出版社
パブリック・ブレイン
発売日
2010-11-11
ISBN
9784434150487
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太宰は女である / 感想・レビュー

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アキ

太宰治生誕100周年記念であった2009年の翌年に4人の画家&イラストレーターに小説からインスピレーションを得た1枚の絵とインタビューの企画本。宇野亜喜良「きりぎりす」のグラフィックが一番いい。次にオカダミカ「ヴィヨンの妻」の余白を生かした着物姿の女と赤い風船。林静一「葉桜と魔笛」・会田誠「女生徒」はそれなりに。三島由紀夫と太宰治の読者って相容れなかったんですね。言われてみればわかる気がする。やっぱり太宰は女である。6月は太宰の誕生月で命日の月でもある。お孫さんも芥川賞候補で死しても話題が尽きないですね。

2020/06/23

abe623

タイトルと装丁に惹かれて購入。 女生徒を読むとほんとに太宰は女だったんじゃないかと思う。笑 オカダミカのインタビューの中にあった、ヴィヨンの妻に対する印象がわたしの感想と似通っていて面白かった。わたしもヴィヨンの妻にたくましさや女性の強さは感じなかった

2017/08/24

空の落下地点。

太宰に向けられる愛情の一部には嫌悪が含まれてて、それは発する側の自己嫌悪でもあって。太宰と自分が似ていると感じるのに、自分のことは嫌いで太宰のことは好ましい。自分の中の、太宰と似ている部分を本当は好きであるのか、太宰の中の、自分と似ている部分を本当は嫌いであるのか。どっちかでなければおかしく、勢いのある平手打ちと握手は途中まで同じ動作だなとか、鏡の中の自分をスラップしたければ自分の頬をスラップすればいいけれど、鏡が小さいと誰か別の人の手が自分を打っているように見えて、自己嫌悪が被害妄想に繋がるのも頷ける。

2019/01/30

保山ひャン

「葉桜と魔笛」「女生徒」「ヴィヨンの妻」「きりぎりす」の四篇、女性独白体の小説に、それぞれ林静一、会田誠、オカダミカ、宇野亞喜良が絵を寄せ、太宰体験や、作品について語る1冊。絵を描いた男性作家の話では、太宰の作品についてのくだりが面白く、唯一の女性オカダミカの話では、作中の女性について語るくだりが面白かった。男にとって女は謎だとか簡単に言うけど、太宰にとっては、すべてお見通しな書きっぷりで、女性がどう読んでいるかが興味あるところ。

2015/11/01

megmushi

斜陽館の売店で購入。絶妙なアーティストのチョイス。惜しむらくは、太宰の女性性について語られた批評がないこと。タイトルに釣られたので、インタビューだけでは少々物足りなかったです。

2011/11/16

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