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ヒトはいかにしてことばを獲得したか (認知科学のフロンティア)

ヒトはいかにしてことばを獲得したか (認知科学のフロンティア)

ヒトはいかにしてことばを獲得したか (認知科学のフロンティア)

作家
正高信男
辻 幸夫
出版社
大修館書店
発売日
2011-07-01
ISBN
9784469213331
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ヒトはいかにしてことばを獲得したか (認知科学のフロンティア) / 感想・レビュー

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absinthe

言語の獲得について、霊長類を専門とする生物学者の視点から切り込む話であるが…最近の風潮であった生成文法研究への批判色が強くあまりこの分野からの発見については書かれていない。赤ちゃんの発話や障碍者の発話など、興味深い話題もあるがこのアプローチだと人間固有の高次機能について言及するのが難しいのか。参考になる部分もなくはないが、興味を引く話題は多くなかった。対談集は読みやすい点もあるが、もっと詳しく深堀してほしかった。

2020/07/06

9rikaz00

人間の認知について、言語を中心に対談集。対談形式だとエピソード披露みたいなの増えて読むぶんには楽しい

2018/10/12

じいふう

★★★生物学のアプローチから言葉の起源を論じる正高信男氏と認知科学の立場の辻幸夫氏の対談集。正高氏がチョムスキーの生成文法論をボロクソに批判しているところが面白かった。また以下が印象に残った。印刷技術が発達する以前は写本の世界で誰がオリジナルかは問題になっていなかった。インタネット時代のコピペ文化もまたオリジナルが誰かということは気にされない。コピーライト、ある個人がいてその個人が主張する内容がどれだけその個人に帰属するとか、独自のものであるということが問題になったのは一時のことだったと後世言われるかも。

2011/11/11

清水勇

認知科学専門家による言語の起源についての対談。難解な言葉が多かったが印象に残ったのは、赤ちゃんが言葉を発する前段階での母親との双方向のコミュニケーションの重要性。赤ちゃんは無力の状況から言葉を認識し自分の口で発するまでに、母親からの大袈裟なジェスチャー、抑揚が大きく繰り返される話しかけや触れ合い、溢れる笑顔等々により、赤ちゃんの脳の各部位間のネットワークが構築され言語能力を向上させることに感動。更に聾の方が手話で話す際、脳の聴覚野ではなく視覚野が活性化することは、人間の言語獲得の秘密を示していると思えた。

2021/03/17

hazuki7890

脳には可塑性があり、あらゆる状況(欠損・障害など)に柔軟に適応する。脳の言語機能はある箇所に特定出来ない。生物の進化と同様に言語もご都合主義なのでは(言語は理路整然と一本道のように整理できるものではないのでは?)という主張。アンチ生成文法。手話の話も面白い。

2017/12/06

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