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天使突抜一丁目: 着物と自転車と

天使突抜一丁目: 着物と自転車と

天使突抜一丁目: 着物と自転車と

作家
通崎睦美
出版社
淡交社
発売日
2002-11-01
ISBN
9784473019509
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天使突抜一丁目: 着物と自転車と / 感想・レビュー

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ヒロミ

マリンバ奏者で着物生活をされている通崎睦美さんの初エッセイ集。読んでいて何とも気持ちよく風通しの良い着物と京都エッセイ。ワクワクしながらページをめくった。男ものの羽織りに下駄、帽子で自転車で京の街を駆ける通崎さんは天衣無縫なまさに着物の天使。ちなみにタイトルの天使突抜一丁目とは本当に京都にある地名らしい。ノールールのようでこだわりを持って着物を着ている通崎さんのすっかりファンになりました。最近読んだ着物エッセイではダントツに気持ちよく読めました。

2017/10/06

へくとぱすかる

今や全国レベルで有名になった地名。ふだん着の京都を、着物で自転車というのはすごい。著者は、本来のマリンバ奏者としてよりも、今や着物愛好家として有名かもしれない。ところで大正~昭和の女学生向き「銘仙」のデザインには、驚きだ。現代のTシャツなど比べ物にならないアバンギャルドさ。「昔」を莫迦にしてはいけないと、十二分に思い知らされる。

2013/10/16

mawaji

毎週月曜日の著者の日経夕刊プロムナードを愛読しているのですが、タイトルに惹かれて手にとった本書はフォトエッセイという趣き。京都弁「こうと」の微妙な使い分け、よそいきと普段を使い分けるお菓子のややこしくも便利な「文化」、「見立て」られた作為の作意を見抜いて京都を遊ぶ醍醐味など興味深く読みました。たかだか百年くらいでは老舗とは呼べないくらい長い歴史のある、世界に名だたる観光都市はやはりどこも太刀打ちできないの奥深さを感じます。まあ太刀打ちすることでもありませんが。著者のマリンバの演奏も聴いてみたくなりました。

2015/12/09

ふう

通崎さんのお召しになる銘仙の柄が、母の着物を思い出させて懐かしい。独創的な着こなしが、着物の可能性を教えてくれて、素敵です。音符の柄の羽裏を掛け軸に仕立てた逸品(この部分の漢字変換がものすごく手間だった…普段使わない語彙なんだ)、とっても素敵。昭和初期の、僅か百円で手に入れた布が、こんなにポップな仕上がりになるなんて。イメージを確かな形にしてくれる職人さんの住む町、京都。やっぱり凄いです。

2015/05/18

おさと

私も徳島の通崎さんを目指すか(笑)

2017/05/23

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