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歌舞伎通

歌舞伎通

歌舞伎通

作家
小林恭二
出版社
淡交社
発売日
2004-03-24
ISBN
9784473031648
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歌舞伎通 / 感想・レビュー

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もっか

10年ぶり再読。勘九郎時代の十八世中村勘三郎丈を追っかけした舞台レビューのような本。中村屋贔屓にはたまらないあの笑顔が思い出される一冊。10年で梨園もかなり変わったのがよくわかります。作品の解説等は作者の私情がかなり入っているので初心者の方はあまり参考になさらぬようお願いしたい。突っ込み所があるのが歌舞伎の面白さだと思うから。

2013/05/15

sawa

☆☆☆☆ 勘三郎(当時勘九郎)の出演した舞台から選んだ演目の解説がほとんどだが、この解説が作者の感想混じりで面白く分かりやすい。ただのあらすじ紹介と違って、配役も説明してるのでイメージも湧きやすく実際の舞台を見たかったと後悔至極。「椿説弓張月」の章て、ベタ褒めされてる子役が今の鶴松と知ってびっくり。「三代名作は大事なところで、頭がさほどよさそうでもない登場人物が、異常な勘のよさを見せることがときどきある」というのに賛成。寺岡平右衛門とかね。

2010/08/18

garyou

芝居のあらすじの書き方が実に簡明で、「ここまで略していいんだ!」と思うことしばしば。自分だったら「ここは実はこうなんだけど」と余計なことまで話してしまうところだ。俳句に通じているからということもあるのかなあ。勘九郎時代の十八代目中村勘三郎の芝居を追いかけている感じで、勘九郎との対談を読んでいると本人の話しているようすがありありと脳裡に浮かぶ。舞台役者は大別して内面派と外面派がいると喝破する点などはなつかしの名優の中に先代の雀右衛門がいないのでなるほどと思わせる部分も。でも宗十郎はいる。嬉しい。

2024/01/28

na

軽快な文体で、さくさく楽しみながら一気読み。歌舞伎ファンひよっこの身としては、観たい演目が一気に増えた。研辰の討たれも、三人吉三も通しでいつか!勘三郎丈の歌舞伎座の神様への清らかな思いは、建て替えの今改めて読み返すと、胸にずしっとくる。

2010/06/06

ちょび

今は亡き勘三郎さんが勘九郎のころ、歌舞伎の未来のために観客を増やそうと励んでいらしたころのエピソードに加えて、作者の正直な感想を織り交ぜての歌舞伎解説、興味深い。無理に分かろうとする必要もなく、好きなものを観て楽しんでいるうちに面白さの階段を登っていくのかなと思えた。

2015/01/26

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