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天使突抜367

天使突抜367

天使突抜367

作家
通崎睦美
出版社
淡交社
発売日
2011-03-04
ISBN
9784473037282
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天使突抜367 / 感想・レビュー

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ぶんこ

永江朗さんの京都別邸を建てた本を読んで、町家再生に興味を持って読みました。こちらは厳密には町家ではなく長屋。マリンバ奏者の著者ご自身が京都の方で、住んでおられる実家の斜め前の4軒長屋の一角を購入、再生されたので、永江さんとの違いが鮮明でした。職人さんの殆どが大学院を出られた方々にも驚き、ご近所の人脈(小学校の同級生とか)が活かされてました。元々増えすぎた着物とマリンバ、木琴の倉庫としての購入動機でしたが、工事に携わった人々の思い入れの強さに仰天。総費用はどうなったのでしょうか。とても面白かったです。

2016/12/20

つちのこ

【てんしつきぬけ】と読む。京都には難読や変わった地名が多いが、これもその一つ。本書は大正から昭和初期に建った長屋をひょんなことから買った著者が、気ごころ知れた仲間たちとリノベーションする過程を綴っている。興味深いのは、建具や電気器具一つにもこだわった家づくり。大量の着物コレクションを収蔵する箪笥にもセンスの良さと、歴史の重みを感じた。これを見ると古き良きものが現代と融合する京都の魅力を改めて感じずにはいられない。欲を言うと、間取りや室内の画像がもっとあれば、家づくりのイメージがさらに伝わったと思う。

2022/07/21

tom

マリンバ演奏者で着物コレクターである作者がたまりにたまったコレクションを収納するため古家を買い、お友達と改造したという話。京都ってこういうところなのか、古家の改造はこういうことをするのか、インテリアへのこだわり等々、私にはびっくりの連続。芸術家肌のお友達のこだわりなど、読んでいてけっこう楽しい本でもあります。ちなみに天使突抜(てんしつきぬけ)は、京都の町名だった。こんな地名もあるのだなと、これも楽しかった。ついでに、費用の総額を書いて欲しかった。

2011/09/17

きまま

京都の長屋改築体験記。アンティーク着物コレクターならでは、京都ならではの、壁や建具へのこだわりから、家づくりの楽しさが伝わります。京都の町家を手に入れて、自分の好きな空間に変えてみたい…そんな気持ちになりました。本としては、間取り図と説明の写真がもっとあればいいのになぁ…

2012/04/30

qoop

膨大な着物コレクションと楽器を収めるため、古い長屋の一棟を改装。それを手がけるのは京都のアーティスト達。和風とも洋風とも云い切れない独特な佇まいは、使い勝手とこだわりと、人力作業が実を結んだ賜物。現場でのフレキシブルな決定が形になる過程が面白い。時代、文化、人のつながりが蓄積された古都ならではの家づくりだろう。

2011/07/21

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