パリの憂鬱: 対訳 (大学書林語学文庫)
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パリの憂鬱: 対訳 (大学書林語学文庫) / 感想・レビュー
吉野ヶ里
『惡の華』が肌に合わなかったからどうかしら、と思っていたのだけれど、かなり好きだった。長文詩というかエッセイみたいなもんなので、訳文に大きく左右されなかったのが良かったのかもね。『異国の人』『二重の部屋』『群衆』『寡夫たち』『老いた道化』がお気に入り。〈しかしなんと深く忘れようのないまなざしで、彼は人々の群れと光を眺めていたことだろう。引いては押し寄せるその波は、ぞっとするような貧困のわずか数歩手前で途切れてしまうのだった!『老いた道化』〉
2019/11/03
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