シルヴィ (大学書林語学文庫)
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シルヴィ (大学書林語学文庫) / 感想・レビュー
燃えつきた棒
伯母の家にあった昔の婚礼衣装に着替えたシルヴィと「私」は、美しい夏の朝をずっと花婿、花嫁として過ごす。 だが、時が経ち、心は移ろう。 読み終えた僕を静かな哀しみが襲う。 そして、それはひとつの詩句に姿を変えて、いつまでもこだまする。
2019/04/05
de sang-froid
翻訳の勉強用に購入。幼い頃母の愛に恵まれなかった著者の投影キャラが、理想の女性を夢見てパリの女優と幼なじみのシルヴィ、田舎のシルヴィと修道女アドリエンヌの間を行ったり来たり。ただ妄想してフラフラしてるだけで、恋愛的な発展も無く。人間の男というよりは野鳥に近い感じ。そしていつまでこの生活が続くんだろ、と油断したところでバッサリ。省略部分もあるというこで残念ですが、原文と日本語文、文法解説も各ページに有るので読み進めやすい。
2018/08/22
Hepatica nobilis
大学の授業で購読。素晴らしい名作。
ノボ
「偶然目にした新聞記事が、突如、主人公に忘れていた幼少年期の記憶を呼び覚ます。そして、伝説と神秘に彩られた霧深いヴァロワ地方の風景が彼の眼前に立ち現れてくる…。」(裏表紙)
2013/08/12
hobby no book
対訳だけれどフランス語はわからないので和文だけ。恐らくかなりの抄訳なのだけれど、時間や思い出の間を飛び交いながら結びつけるような感覚は多少味わうことができた。それにしてもこのライブラリ、ゾラの「居酒屋」が192頁(対訳)ということは「シルヴィ」は実際にはどれくらいの長さの作品なのだろう。
2014/12/03
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