ぽたぽた (三木卓童話作品集 2)
ぽたぽた (三木卓童話作品集 2) / 感想・レビュー
寛理
☆☆☆☆☆ 『ぽたぽた』は三木の代表作とされるものだが、掌編連作で、面白いものもつまらないものもある。「あめ」「かわべ」「のらねこ」は名作だと言いたい。特に「のらねこ」は小学校の国語の授業で暗誦させられた記憶が蘇り、感極まって音読してしまったほど。締めくくり「てぶくろ」の謎めいた感じは三木卓の常套手段だとわかってきたが、やはりいい終わり方だと思う。 『おつきさまになりたい』『ばけたらふうせん』はすでに読んであったが、このアンソロジーではなく、それぞれ独立した絵本の方で読んだ方がいい。
2019/02/28
めたる@灯れ松明の火
「ぽたぽた」のリョウの話はどれも面白かった。その中でも「かわべ」は1番!「ばけたらふうせん」は、国語の教科書に紹介されていた。「しらべにきたよ」は我が家ではタイムリーな話で子どもと盛り上がった!
2015/06/19
にんにん
「三木卓が童話を?」…手に取れば、ほのぼのとした表紙絵。ずっと前、女性週刊誌に連載されていた三木卓のエッセイも、この表紙絵に近い洗練された淡彩画で表現されるようなものだった。だが彼の書く小説は戦争の引き上げや障害を持つ身に起こるシリアスなもの。童話となると、どうなるのか。が、読んでみてびっくり。実に面白い。柔らかなSFものとでも言うのだろうか。身の回りのモノとの交流にクスリとしたりドキリとしたり。とはいえ、さすがシリアスな視点は変わらず、社会批判も仕込まれている。童話だからと言って侮れないのであった。
2013/03/27
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