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「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機

作家
森達也
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2013-08-23
ISBN
9784478006832
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「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機 / 感想・レビュー

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hamham

タイトルに対しての意見は同意できず。私と著者は思想が逆曲がりのようで序盤で読むのをやめようかと思ったが、ここでやめたら表紙の人のようになってしまう!と読み進め、思想は逆だけど考え方はありだねと思うほどには和解した。テロを受けても「民主主義と人道主義を推進し、開かれた社会を作ることがテロへの解答」「暴力に暴力で応えない」と首相が声明を出したノルウェーの民主主義の素晴らしさを教えてもらったのは感謝。『特別警戒実施中』は「警察官立寄所」とか「街中パトロール隊」とか「猛犬注意」と同じなのでそんな気にスンナ!

2014/10/27

壱萬弐仟縁

人は変わるのに、裁判官が矯正の余地はない、と決めつけるのはなぜか?(25頁) 何を偉そうに?  被災地で、がんばらなければ生きてゆけない状況になった人に、がんばらなくても生きてゆける人ががんばれと声を かける(116頁)。テロが起きても厳罰化や死刑制度復活を望まないノルウェーは、親鸞の悪人正機説か(269頁)。 裁判官には悪人正機説が通用しないのだろう。

2015/03/17

ぐうぐう

死刑制度、領土問題、9.11以後、震災以後、原発事故、オウム等々、様々な社会問題に、森達也が斬り込む。ここでの森の姿勢は一貫している。人が世間と言う集団になることで陥る共同幻想を疑うということだ。ゆえに森の主張は、世間一般の常識をことごとく裏返す。森がシニカルだからとか、天邪鬼だからではない。世間と言う集団心理を警戒しているからだ。その警戒は、いわゆる善意にまで至る。そんな森の主張に、違和感を覚える読者は多いだろう。それは、自分も含めて、共同幻想が起こす正義に毒されているからだ。(つづく)

2014/04/03

fu

重ねるスリッパや、本人確認の印鑑など日常生活をはじめとする様々な「なんとなく」や「そういうもの」と思い込んでいることは沢山ある。それは「共同幻想」であり、思い込みと事実とが乖離しているケースがある。実際、日本の犯罪は減少しているのに、メディアはまるで凶悪犯罪が増加しているように報道する。なにも考えず全体の方向性へと安易に流されるのではなく、ちゃんと自分で考えよう。2011年首都でテロが起こった時のノルウェーの対応はアメリカと真逆であり、学ぶものがある。

2014/06/15

魚京童!

貴方の子供を殺してやる、と。

2015/12/05

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