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すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい

すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい

すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい

作家
森達也
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2015-01-30
ISBN
9784478029251
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あらすじ

集団的自衛権の行使容認が閣議決定され、仮想敵国に対する恐怖と危機意識は日に日に高まっている。
今、戦後の日本の最も重要な理念であった9条による「非戦の平和観」が大きく変わろうとしている。

戦争を望んでいる人などどこにもいない(と信じたい)。
誰もが、国を守り、大切な人と家族を守りたいと思っている。
でも、歴史に学べば、過剰な自衛意識こそが戦争を引き起こしてきたことは間違いない。
そのメカニズムを学ばないまま、「国を守れ、家族を守れ」と叫ぶだけでは戦争を防ぐことはできないのだ。

殺戮と報復が連鎖し続ける地にいる人たちは、だからこそ、心から平和を願う。
でも平和な国にいると、それがわからなくなる。
改憲派の識者や保守論壇誌などによく登場するジャーナリストたちは、護憲派を平和ボケなどと嘲笑する。
でも、それは逆だ。
平和で頭がボケているからこそ、気軽に「血を流す覚悟」などと口にできるのだ。

リアリティのないままに「自分の国は血を流してでも守れ」と叫び続け、戦火がもたらす悲劇への想像力が働かないまま自衛意識ばかりが高揚するこの国は、一体どこへ向かっていくのか。
取り返しのつかない事態を避けるために、今何ができるのか。

すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい / 感想・レビュー

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さわみん。

戦争の要因は自衛である。自衛意識が増長し、あの戦争があった。けれど、エートスなき歴史に学ばない日本人なら同じことを繰返してしまうのか。専門家の多くが違憲だといい、専門家ではない者が根拠もなく違憲ではないという。まるで歴史認識がなくても感情と利権だけに目が泳ぐ庶民目線の人が政治家になってしまったようだ。

2015/06/20

魚京童!

魔の山が現実になりつつあって怖いのです。

2015/11/23

skunk_c

この人の肌感覚というか、感性が好きだ。まず常に自分を主語にして語る。自分にわき起こった感情から逃げない。でも感情論で書いているわけではない。徹底的に考えようとし、読み手にもちゃんと読み、考えろと迫る。「抑止」について書いた部分では、「リスクとコスト」の重要性を説くなど、実はきわめて理性的だ。本書でも左右いろんな人からネットで叩かれた話を書いているけど、意に介さない。胸を張って自虐する。「加害意識は大切だ」と。本書のタイトルが内容のほぼすべてを言い尽くしている。僕はそれに激しく同意する。

2015/02/24

りり

彼はいつでも日本や世界で起こった出来事に対して〝慣れないように”しているように思う。色々なことに慣れてしまったら、流されていつの間にか受け入れてしまうのを恐れているのかもしれない。大きな声で主義主張を叫ぶのではなく、受け入られ易い意見を言うわけでもなく何も言えなくなった時は「何も言えない」とそのまま自分の意見を加工せずに述べる。非常にシャイな人ではないか?と思ってみたりする。しかし頑固で面倒くさい人でもないかな?とも想像したりもしてみる。

2015/07/11

あきこ

森達也、彼の視点は正しい。言われてみれば誰もがそうだとわかることを言っているだけだ。だけど他にそれを言う人はいない。それが今の日本なのだ。こうして当たり前のことを勇気を出して本に書くこと、そして私はそれを読んでなんだか安心する。言う人がいなくなったら、誰もが口を閉ざしたら、それはこの国が終わる時なのだ。大げさに聞こえるかもしれないが、一主婦の私でさえ危機感を感じる今日この頃だ。そしてこの危機感がマヒしないように森さんの本は読んでいこうと思っている。

2015/05/08

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