しないことリスト (だいわ文庫)
「しないことリスト (だいわ文庫)」のおすすめレビュー
今年のしないことを決めよう!「元気でいつづけない」「長生きしない」が人生をラクにする
『しないことリスト』(pha/大和書房)
新しい年が始まった。なにか前向きなことを始めてみようと意欲に燃えている人も多いだろう。いっぽう、なんだかやる気が出なかったり、行動できずにいたりする自分をもどかしく思う人もいるのではないだろうか。
しかし、人間、できるときはできるが、できないときはできない。そんなシンプルな真実をゆるく説いて、逆説的に元気をくれるのが『しないことリスト』(pha/大和書房)だ。2015年に単行本として刊行され、今回文庫化となった。
著者は、京大を出ていったん就職したあと、執筆活動やシェアハウスの運営を行いつつ、現在は「のんびりと毎日寝て」暮らしているそうだ。会社員時代よりも収入は減ったが、自分には不必要なものごとをやめたことで、友達も自由時間も増えて毎日の幸福感はアップしたという。
著者は、世の中のいわゆる「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくてもいいことだ」と説く。本書には、その極意ともいえる36の「しないこと」が4章に分けてリストアップされているので、各章から1つずつ紹介してみよう。
■第1章 所有しない…
2019/1/10
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しないことリスト (だいわ文庫) / 感想・レビュー
馨
思っていた内容とは違っていたけど、することリストよりもしないことリストの方が人生には大事だと思うので自分のリストも思い描いてみようと思います。この人のしないことはかなり大胆。仕事上のしないことリストは残念ながら私の仕事ではちょっと難しいです。
2020/08/02
takaichiro
日本における戦争なき時代の継続(価値観の爆発的な拡大)、インターネット発展による情報発信・共有の進化、一方で情報・消費煽動過多、所有からサブミッションへの展開などを背景に現代社会での生き方を、ニート経験のあるPhaさんが記載。36のヒントを俯瞰し抽象化すると「とんでもないスピードで変わる社会に疲弊しがち。そのことを冷静に認識し、「自分」が感じること・やりたいことに立ち戻り、素直に実行する方が幸福感が高いよ。頑張りすぎず、中庸を旨として生きませんか」のメッセージが見えてくる。自分らしく生きたものですね。
2019/09/07
修一郎
人生のハードルを下げてお気楽に生きたいという気持ちは私も持ち合わせているので,自分に負荷をかけずに生きるTIPS集にはそれなりに興味ある。書いてあることのあれこれは,社会性に欠けている自覚があってそれでもなんとか生きていこうとしている人なら常日頃実践していそうなことばかりだ。引用がやたら多くて焼き直し的フレーズも多くて残念。生きづらいと思いながらも,家族を持ちたいとか自分の人生何かしたいと思う人には向かない本。
2020/02/29
izumi
そういう生き方もあるのだなぁっと気づかせてくれる本。書いてあることは、けっこう一人で行動していることが自分は多い気がするが、そんな人間は少しは人と関われと、常に群れているような人間は、少しは群れるのやめろと、まあ人生ほどほどが一番いいということだな。人に合わせすぎず、他人に押し付けすぎず、自分のペースに気づかせてくれる本かもしれない。まあ人間いろいろいるし、その人に合った生き方をしましょうってことですね。
2020/01/12
Tsuyoshi
楽に生きるためのヒント的な一冊。結構実践できてるんだなぁと自身に感心(笑)、でも行き詰まった時にはまた読み返してみよう。特に「他人に任せる」「人の意見を気にしない」点は意識していきたい。
2019/12/05
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