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負けない力

負けない力

負けない力

作家
橋本治
出版社
大和書房
発売日
2015-07-09
ISBN
9784479392798
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負けない力 / 感想・レビュー

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Mumiu

これはとりあえず降参しよう。思いっきり呑まれそう。 それってタゲ逸らしじゃない?と思うことは今も多々あるように感じる。でも著者らしい表現についなごむ。平易な言葉で綴られているが、ひとりひとりが「考えることをやめちゃだめだ」と思うような文章。まずわたしの中の「へんだな」と格闘していこう。

2015/10/03

キク

僕の感受性は村上春樹と共に育ってきたけど、僕の思考は橋本治に育ててもらった。「今のアイドルは『若いまま』つまり『バカのままでいい』というシステムで、無理が来たら卒業させる」「知性とは『負けない力』である」「『知性』と『頭がいい』と『勉強が出来る』は別物だ」「考えることは『地獄の底まで降りて行く覚悟』だ」「現代日本の最大の困難は、『世界』を、あるいは『自分の外部』をただの『一つの塊』と思い、『対話が可能な人達』の集合体だということを忘れてしまっている事だ」亡くなった橋本治に、僕は考え続けることを誓っている。

2022/02/11

壱萬弐仟縁

知性は負けない力(17頁)。日本の学校教育は、社会の方を向かず、上級学校の方だけ向いている(32頁)。±ゼロを心がけるのが、知性というものです(48頁)。教養をバカにする夏目漱石(103頁~)。教養は文化に関する知識(106頁)。考えることは、 自分の頭で(傍点)考えること。新しい考え方に乗り換えるためには、従来の考えを捨て、考え方の入れ換えする必要がある(147頁)。本を読んで自分の頭で考える。考えるために読む。答を見つけるよりも、問題を見つける方がずっとむずかしい(197頁)。

2016/03/14

さぜん

やはり橋本さんはすごい。知性に関する本を書いてほしいという依頼に「知性とは負けない力である」という橋本論が展開される。折しも長男の大学受験真っ只中で心の動揺が続く中で読み、ものすごく力をもらった。知性があるとは勉強ができるとか頭がいいこととと混合されるがそうではない。人生において必要なもの、そして何に価値を置くのかを再認識させられた。「考える」ということ。勝つのではなく負けないこと。私には上手く説明できないから是非この本を読んでください。見事に説明してくれますから。

2016/02/19

starbro

冒頭で役に立たないと言い切ってしまうあたりが橋本治節のエッセイです。実際に生きていく上でのヒントがたくさん詰まっていて、橋本治の知性を感じます。著者は総理大臣や日銀総裁は本書を読まないと断言していますが、安倍総理にこそ読ませたい一冊です。勝つよりも負けない力を!

2015/08/01

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