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子供にしてあげたお話 してあげなかったお話

子供にしてあげたお話 してあげなかったお話

子供にしてあげたお話 してあげなかったお話

作家
岸田今日子
出版社
大和書房
発売日
2001-06-01
ISBN
9784479670377
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子供にしてあげたお話 してあげなかったお話 / 感想・レビュー

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ねこ

童話作家になりたかった(本書で知りました)岸田今日子さんの短編集。わたしが、いちばん好きなおはなしは「診察」。ぶふふと笑い、あれ、自分はいまどんなおはなしを読んだんだっけと思うのです。それでもう一度読むと、やっぱり、ぶふふと笑うのです。でも、このストーリーは覚えておくことはできません。そういうおはなし。どれも、ふわりふわりと軽いのですが、ひとつだけ奇妙に捻じれてじっとりと重い作品がありました。「お兄ちゃま」。このおはなしは残ります。いろいろ入っていて玉石混淆かな。

2017/07/14

三森紘子

してあげたお話はほのぼのと微笑ましい。してあげなかったお話はぞわっとするものが多い。「お兄ちゃま」が特にこわいよ〜。娘さんとのやりとりを書いたエッセイ(?)はかわいいし、飼い猫の視点で書かれた「ジャムは公園で」が切なくてちょっぴり泣けた。岸田今日子さんて多才な人なんだなあ〜。

2013/02/10

本 読むぞう

闇の中の童話

2013/12/21

紅独歩

どの作品を読んでも、岸田今日子のあの震える声で再生されて、それがまた心地よくピッタリはまる。「子供にしてあげたお話」は可愛らしさのなかに確かな構成力が見え、「してあげなかったお話」はエロティックで不気味だ。エッセイにもどことなく現実と非現実が混じりあった怪談のような風味があり、つまり何処から読んでも面白い。

2014/09/02

くさてる

初読だけど、ちょっとびっくり。前半の童話はともかく、後半の短篇になると、女優の余技でない凄みが。兄への思慕を語った手紙が届く「お兄ちゃま」は一見よくある話のようだけど、しっとりと怖い。

2010/04/11

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