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救いとは何か (筑摩選書 38)

救いとは何か (筑摩選書 38)

救いとは何か (筑摩選書 38)

作家
森岡正博
山折哲雄
出版社
筑摩書房
発売日
2012-03-01
ISBN
9784480015402
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救いとは何か (筑摩選書 38) / 感想・レビュー

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テツ

人は救われたいと踠き苦しみ存在している。その苦しみを紛らわせるために宗教を発明したり個人の中身を磨き上げたり涙ぐましい努力をしてきた。自分の苦しみと同じように他人も苦しみを抱えているんだろうという想像力。大切な相手の苦しみを少しでも癒してやりたいという思い。そのために懸命に努力しているとき自分の苦しみは消えている気がする。自分のためではなく他者のために。誰かの幸福を願い祈ること。それが自分を救うことにも繋がるのかなあなどと思いながら読了。

2018/05/21

しゅんぺい(笑)

山折哲雄さんと森岡正博さんの対談本。 個人的にけっこう注目している二人なので、そういう意味ではどの話も興味深かったです。特に森岡さんの話はおもしろかったので、単著も読んでみたい。 大きなテーマとしては、「死」というものがあったように感じました。予想以上に宗教色が強かったです。 サンデルの講義の手法の欺瞞性について述べているところはとてもおもしろい。考え方として、とても新鮮でした。 あまり馴染みのない話が多かったので、最初はちょっと読みにくかったので、再読して理解を深めたい。

2012/04/05

teddy11015544

哲学的と宗教的な立ち位置から、歴史的な、また現在の生と死の考え方をめぐって対談している。両者ともに最終的には意味はどうあれアミニズム的なものを肯定しているのは面白かった。いずれの立場からもそれぞれに触れるところのできない部分があり、最終的には個人の中でうまく両者の立場を融合させえた時に一番全体像がわかるのかもしれない。でも両者は相容れない立ち位置なので、最終的には感性で補完するしかないのだろう。

2012/04/13

壱萬弐仟縁

対談集。山折教授によると、人間は、論理的に説明することのできない業を抱えている(034ページ)。非論理的な人間の行動。犯罪は不可解なものがあるのだが、当事者以外になかなか想像力が及ばないものもある。集団主義によるいじめ。こころといのちは日本文化を理解する二大概念(083ページ、森岡教授)。宮澤賢治は浄土真宗信者(088ページ)。小学生の絵にはアニミズムがあるとは驚きだ(118ページ)。アメリカの原爆投下は許されない。少なくとも被害者の写真や今なお苦しんで生きている方々の話からすれば。サンデル批判も最後に。

2012/12/22

だんだん

タイトルから「救い」について集中的に談義している内容を想像していたため、イメージと実際とのギャップを消化しきれず読み終えた印象。何か特定の宗教を信じてるわけでもないし、そもそも「宗教」ってなに?といったところをちゃんとわきまえている訳ではないのだけど、そこかしこに魂みたいなものがあるという宗教観(?)は自身もそうであり、これも一種の「宗教」みたいなもんじゃないの?とか思いつつ読んでいた。結局「救い」とは何かはあまりよくわからないままだった。

2017/12/23

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