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なめくじ艦隊: 志ん生半生記 (ちくま文庫 こ 7-1)

なめくじ艦隊: 志ん生半生記 (ちくま文庫 こ 7-1)

なめくじ艦隊: 志ん生半生記 (ちくま文庫 こ 7-1)

作家
古今亭志ん生
出版社
筑摩書房
発売日
1991-12-01
ISBN
9784480025760
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なめくじ艦隊: 志ん生半生記 (ちくま文庫 こ 7-1) / 感想・レビュー

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ヨーイチ

ご存知、志ん生の自伝。というか聞書。これも名著と言っていい。というか本屋を覗くようになった時には既にちくま文庫のラインアップであった。生で聞いた事は勿論無い。但し志ん生は落語家の代名詞で飲んべえで貧乏だったということは有名であった。また後輩が語り継ぐので、印象としてはこの間まで生きていたみたい。満州で終戦を迎え、帰還まで二年近く掛かり、家族は死んだと思ってた、って話も有名だが、本書でその内容を知ることが出来る。

2015/07/18

tsu55

志ん生の貧乏話と芸談。人間、苦労はするものだという話だけれど、この人が言うとお説教くささがなくて、すとんと心に落ちる。

2019/03/06

とみやん📖

とてもよい本だった。落語の語り口でとても読みやすい。落語の歴史から、落語家のしきたり、戦前戦後の国民生活など、近現代史の資料の一つと言っても過言ではない。 ウソは嫌い。恩は忘れない。ベラベラしゃべらない。など、胸のすく師匠の言葉ばかり。 池波志乃さんの祖父ということを初めて知った。

2019/02/19

みや

1956年、志ん生66歳。口述筆記による自叙伝。門下の金原亭馬の助の手になる聞き書きは、明治期の神田生まれ、生粋の江戸ッ子の歯切れ良いリズムと粋な物言いを存分に伝え、貧乏であることへの矜持と筋の通った達観に裏打ちされた志ん生節を堪能することができる。そんな中、戦争・敗戦に対する師匠の子どものように純粋な態度と、死を目の前にした満州でのエピソードに胸が熱くなる。どんな不遇も直ちに「しかたねぇ」とばかりに受け入れて腹をくくる気質に、落語を体現するような痛快な師の生き様の根源をみる。

2023/11/12

西

大河ドラマ「いだてん」で興味を持って。志ん生さんの半生ももちろん面白いのだけど、その時代の空気感などが分かって面白い。戦争末期に満州にわたる話、終戦後大連から帰国する話などが特に印象深かった。日本が負けた時の喪失感なんて、今の自分たちには決して想像できないものなのだろう。どんな理由があろうとも戦争は回避しないといけないし、そのためにはこういう人の話がもっと読まれてほしいと思う

2019/06/09

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