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新恋愛講座 (ちくま文庫 み 13-6 三島由紀夫のエッセイ 2)

新恋愛講座 (ちくま文庫 み 13-6 三島由紀夫のエッセイ 2)

新恋愛講座 (ちくま文庫 み 13-6 三島由紀夫のエッセイ 2)

作家
三島由紀夫
出版社
筑摩書房
発売日
1995-05-01
ISBN
9784480030382
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新恋愛講座 (ちくま文庫 み 13-6 三島由紀夫のエッセイ 2) / 感想・レビュー

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青蓮

「新恋愛講座」「おわりの美学」「若きサムライのための精神講話」収録。三島由紀夫のエッセイは読みやすいものが多くて好きです。「新恋愛講座」は色々と勉強になりました。恋愛に疎い私には目から鱗が落ちまくり。作家だから当然かも知れないけど、男女の機敏、人間の微妙な心の動きをしっかり捕らえていて、さすがだと思いました(私が他者の心の動きに鈍感すぎるのかな?)。もっと若いときに本書を読んでたら恋愛に対する姿勢や価値観が違ってたかも。「おわりの美学」も三島流のユーモア満載で面白かったです。

2015/12/25

カピバラ

男に生まれて、読みたかった作品。三島さんのような文章は大好き。男として読めたなら、こんなに愉快なことはないだろうなあ~、いかんせん女なものだから、ちくっとさせられる部分は多々あったwそれを抜きにしても、三島さんのエッセイは素敵。

2015/10/24

Gotoran

標題作『新恋愛講座』:三島が語る恋愛観。様々な恋愛について、成功例、失敗例を男女の会話形式で表現して、より具体的に紹介している。その中で非常にユーモラスに記述しているところもあり読み手を飽きさせない。他に、結婚のおわり、童貞のおわり、など種々のおわりについて考察した「おわりの美学」と文学者としてではなく武人として死を願い、割腹した作家が語った「若きサムライのための精神講話」を収録。三島の美学が垣間見られた。

2022/12/09

ももたろう

予想通り単なる恋愛論ではなく、恋愛を通して語る人生論だった。初恋は失恋で終わるのがいい。なぜなら、この世界が自分の思い通りにならないものだという教訓が、失恋という強烈な経験から身に刻まれるからである。 『人間が成長する途上で初恋の幻滅に会っても、それに打ちひしがれないで、なお積極的な態度で人生に向かっていくという力強さ、そういうものが、試金石としての初恋の値打だろうと思います』 中学生の時、初恋の相手を景色のいいところに呼び出してストレートに告白したけど、フラれた。あそこでフラれたのは良かったなあ。笑

2016/12/08

かおりんご

三島由紀夫もエッセイを書いていたのですね。それも恋愛についてだなんて、とても驚きでした。昭和30年代に書かれた話なのに、今でも十分通用します。日本人が変わっていないのか、三島に先を見通す目があったのか・・・途中で、あの人やこの人のことを想像しながら読みました。三島の恋愛論、面白かったです。同性愛についての話もあり、三島がどんな気持ちで書いたのか、つい想像してにやけてしまいました。図書館で偶然出会えてよかった一冊です。

2014/03/02

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