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三島由紀夫のフランス文学講座 (ちくま文庫)

三島由紀夫のフランス文学講座 (ちくま文庫)

三島由紀夫のフランス文学講座 (ちくま文庫)

作家
三島由紀夫
鹿島茂
出版社
筑摩書房
発売日
1997-02
ISBN
9784480032478
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三島由紀夫のフランス文学講座 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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mizuki

三島由紀夫こそは戦後最高の批評家である、と言う編者が三島のフランス文学に関する論文を集めた著書です。ラティゲ、バルザック、スタンダールらの作品から三島はどんな影響を受けたのかに興味を持ち手にとりました。私がまだフランス文学を嗜む程度なため、やや難しい内容でしたが、三島の芸術に対する暑い思いを受け取ることができ満足な読書となりました。まずはキリスト教について知識を得てから、三島由紀夫が少年時代の聖書と言っているラディゲのドルジェル伯の舞踏会を読んでみたいと思います。

2016/08/16

Takeya

フランス文学は「小説の方法」の宝庫である。小説の方法論を常に意識し模索していた三島由紀夫はフランス文学から多くのインスピレーションを受けてきた。少年期に影響を受けたラディゲからサド、プルースト、バタイユと多分に「ミシマ的」なチョイスではあるが批評家三島由紀夫の分析は鋭利かつ明快でまさに「文学講座」という名にふさわしい本に仕上がっている。三島由紀夫解読の一助としても良いしまたフランス文学を読む手引きとしても役立つだろう。

2019/01/12

双海(ふたみ)

フランス文学は、「小説の方法」の宝庫。小説の方法論を常に意識し、模索していた三島由紀夫は、フランス文学から多くのインスピレーションを受けてきたといいます。本書は三島のフランス文学に関する著述を網羅している1冊になっています。ラディゲ、コンスタン、ラシーヌ、ユゴー、サド、ワイルド、ランボー、ボードレール、バルザック、スタンダール、ジッド、カミュ、バタイユ、ジャン・ジュネなど、目次をみるだけで酔いそうです。

2014/04/10

きりぱい

三島が書き残した物の中から、特にフランス文学に関する文章を集めたもの。『ドルジェル伯の舞踏会』(それも堀口大学訳に限る)から受けた影響は重大で、若い才能への惜しみない賛美と、嫉妬も隠さないラディゲへの傾倒ぶりがうかがえる。耽美寄りと思いきやその読書遍歴は想像以上に広く深く、『アドルフ』を「読後に襲われるいいしれぬ陰惨な感銘」と言っているところや、ラシーヌ『フェードル』の難点の指摘、美女の描写をして、スタンダールのそれと比べ引き合いに出される、バルザックの思い切りのわるい描写などが面白かった。

2011/10/08

Z

三島由紀夫の読書遍歴。ワイルド『サロメ』を読み子供向けの道徳臭に満ちた読書から抜け出し、ラディゲの『ドルジェル伯』を読みデカダンの影響をうけ、森鴎外の端正な筆致に毒を抜かれ、のちトーマス・マンへと至る道。それに加え、日本の古典の素養。前者から学んだものをベースに、フランス文学に対する批評を展開。面白い作品は多々あっても、影響を受ける作品は、それより少ない。影響を受けたものから、如何に自己の軸を作るかというものを示している。三島の小説はあまり好きではないが、評論は少ない分量に内容が圧縮され結構面白かった、

2015/06/18

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