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妊娠小説 (ちくま文庫)

妊娠小説 (ちくま文庫)

妊娠小説 (ちくま文庫)

作家
斎藤美奈子
出版社
筑摩書房
発売日
0000-00-00
ISBN
9784480032812
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妊娠小説 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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猪子恭治

日本の小説だけですが、縦横無尽に整理・分析する様が、正剛先生の編集術を見るようでした。「妊娠」は、個人とっては大問題ですが、誰もが関われ、適度なリアル感のある題材。妊娠小説が「舞姫」を父に「新生」を母に持つ系譜だそうだが、無学な私はいずれも未読。折角の口舌が話半分になってしまう。男の子の雑誌の功績は「考えるズボラな男より考えないマメな男」に軍配を上げたこと。「桃尻娘」は妊娠を中絶を誇れるものと扱う。竹内久美子の世界であり、リチャード・ドーキンスが喜ぶ。「受胎告知」が小説の山場で、男の反応は、思考停止する。

2010/05/12

k5

ニシノユキヒコの蔵書として登場していたのをきっかけに、電子書籍で読了。第一部、「妊娠小説のあゆみ」は圧巻のすばらしさで、小説の内容と形式を縦横無尽に語る、得がたいタイプの評論です。とくに『舞姫』と『風の歌を聴け』の分析には膝を打ちます。ただ、第二部、第三部は同じことの繰り返しですし、退屈きわまりない。数式とか出てくるんだけど、「切り上げ」の時点で間違ってるし。明確に、第一部だけ読めば良い本です。

2019/05/19

サイバーパンツ

望まない妊娠を扱った小説を「妊娠小説」と名付け、切れ味鋭く論じていく様は、新鮮で面白い。ただ、扱われているのが文学だけで、コバルト等の少女小説や、発刊された時代的に仕方がないとしても、ケータイ小説がないのは、少し残念。それでも充分に面白かったが。フェミニストらしい新鮮な読みと、皮肉めいた文章で、ライトに読める良い文芸評論だった。

2016/09/05

佐島楓

望まない妊娠がテーマの小説を辛口論評。タイトルで驚かれるかもしれないけれど、簡単でない内容でもするする読めてしまう。構成や妊娠を告げる会話文に一定のパターンがあるという箇所には納得した(パターンのネーミングがまた面白い)。それを壊すような小説を書いてみたい。

2011/12/08

三柴ゆよし

斉藤美奈子の名を斯界に知らしめた一冊。高知行きの飛行機の中でコソコソ読んだ。日本文学のメジャーどころを、「あれは妊娠小説!」「これも妊娠小説!」と容赦なくぶった切っていく快刀乱麻っぷりは爽快。ただ正直なところ、「なるほどねー。で、それがなんなの?」って感じでもある。多分これは、評論にカタルシスを求める僕の読み方が間違っているのだろうが。まあ、小説にせよ評論にせよ、本の読み方は十人十色ということで。面白いのは間違いないです、念のため。

2009/08/13

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