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カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫 お 39-1)

カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫 お 39-1)

カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫 お 39-1)

作家
大塚ひかり
出版社
筑摩書房
発売日
2002-10-01
ISBN
9784480037787
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カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫 お 39-1) / 感想・レビュー

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ユウユウ

古典エッセイストの大塚節がまさにひかりの如く冴え渡る。最低だな!と思いながら読み返したくなる不思議ですね、源氏物語。あちこちで同じこと言ってたなと思う話も多いけれど、軽妙な語り口のせいか、さらさら読めてしまいました。源氏物語を格調高い古典だと思いたい方にはオススメできないおもしろさです。

2019/02/23

宇宙猫

挫折。源氏物語は書かれた当時は文学作品というより人気小説だったということを ちょっとお下品に書いた本。”ハーレクイーン”+”ラノベ”って感じかしら。個人的にはもうちょっとウィットが欲しい。

2016/07/03

双海(ふたみ)

実に大塚さんらしいタイトルだ。思わず読むのをためらってしまうが、なかなか示唆に富む指摘が多い。たとえば、著者曰く『源氏物語』は密室のエロスだという。密閉された空間での秘密の情事をカギ穴から覗き見るようだと。たしかに『古事記』や『万葉集』は明るくて開放的なエロスだから『源氏物語』とはタイプが異なると思う。また、「女を見る」ことがその女と寝ることとほぼ同義であった平安時代に、身体描写のある女君とない人が分かれるという。身体描写の少なさは、そのままその女君への光源氏の性的興味の薄さを意味すると。

2023/02/01

あいくん

☆☆☆☆光源氏が架空の人物だとは私も思えません。宇治を訪ねて、「ここで浮舟と薫は愛し合ったんだ」と感慨に耽りました。唐津の玉鬘古墳を見て「ここに玉鬘は隠れていたんだ」と思いました。源氏物語は架空の物語のようにはわたしには思えません。 大塚ひかりさんは、源氏物語には人の人生に入り込んで息づくだけの確かな世界観がある、千年の時を越えて人の体を動かすエロスとリアリティがあると言っています。本当に源氏物語に惚れ込んでいます。

2016/07/04

getsuki

源氏物語における五感描写だったりなぜ光源氏がああいう人物になったのか等、興味深い解釈が面白い。終章の平成の平安化にも納得。

2015/11/16

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