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怪奇探偵小説名作選 (9) 氷川瓏集―睡蓮夫人 (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選 (9) 氷川瓏集―睡蓮夫人 (ちくま文庫)

怪奇探偵小説名作選 (9) 氷川瓏集―睡蓮夫人 (ちくま文庫)

作家
氷川 瓏
日下三蔵
出版社
筑摩書房
発売日
2003-08-01
ISBN
9784480038364
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怪奇探偵小説名作選 (9) 氷川瓏集―睡蓮夫人 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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かわうそ

幻想小説とミステリーが混在していてどの方向に着地するのか予想できないことから生じる意外性がよかった。お気に入りは「乳母車」「風原博士の奇怪な実験」「路地の奥」あたり。

2016/01/23

スリーピージーン

初読みで感動するほどおもしろかった。いい作家を見つけた。日本語の美しさを再認識した。ちくまさん復刊してくれないかなぁ。あちこちの図書館をWebでめぐって探し当てて借りた。音楽に造詣の深い作家らしく、よくクラシック音楽がでてくる。風景描写も緻密で映像が浮かぶようである。ミステリーとしては奇抜な所はないが、全体的な雰囲気が湿り気のある不安や恐怖を感じさせる。「乳母車」「窓」「天使の犯罪」「睡蓮夫人」「陽炎の家」「悪魔のトリル」ほか短編が全部で16編。氷川瓏(ろう)(1913~1989)

2014/08/16

reiG

乱歩通俗物のリライトの殆どを手がけた、知る人ぞ知る不遇の作家、氷川瓏唯一の作品集。オリジナルのミステリ作品は十数編しか発表されていない、ある意味幻の作家だが、アンソロジーに「乳母車」や「白い外套の女」など多くの作品が採られており、知名度は意外と高い。読んでみるとどの作品も、確かな文章力に支えられた、幻想的で美しい小品ばかりだった。不倫または叶わぬ恋の末に破局が…というパターンが目立ちすぎる気もするが、「睡蓮夫人」「浴室」「陽炎の家」あたりは特に気に入った。

2017/01/03

みっく

「乳母車」が特に面白いです。短い話でありながら独特の世界観を紡ぎ出しています。

2009/04/11

進んでは止まり、読了まで結構時間がかかった。表題の「睡蓮夫人」や「乳母車」もよかったけれど、なぜか「窓」の「--凄いようによく切れる。」が残っている。

2012/11/05

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