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源氏の男はみんなサイテー (ちくま文庫)

源氏の男はみんなサイテー (ちくま文庫)

源氏の男はみんなサイテー (ちくま文庫)

作家
大塚ひかり
出版社
筑摩書房
発売日
2004-06-10
ISBN
9784480039705
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源氏の男はみんなサイテー (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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樋口佳之

サイテーと斬って捨てるだけではない考察。タイトルやカバーイラストから想像するような軽い内容ではありませんでした。いつか機会があれば現代語訳ででも全巻読みたいなあと感じる評論でした。

2019/02/20

かしまさ

「マザコンがヤリまくる物語」と源氏物語を表現したのを大学の国文学の先生にその通りだと言われたことがあります。しかしヤリまくってるのは光源氏に限らず出てくる男はみんなそうな訳で、マザコンの他陰キャやらゆとりやら草食系やら現代にも通じるコンプレックス丸出しの「サイテー」な奴らばっかりということを理解。でも、1000年も前に成立したこれほどまでにディープな物語を「こんなくだらないもん」と一蹴できないのは誰しも登場人物のどれかの特徴に当てはまってしまうからなんではないのか。日本人の恋愛模様全てが(続く)

2020/05/04

メイ

表紙は何とも軽い感じだけど、内容のほどは源氏物語を読んだ人には是非読んでもらいたいものだった。紫式部のことや、当時の環境、価値観、風習など、踏まえたうえでの内容解説入りでのツッコミは説得力があり、おもしろい。中でも物語にこめられた式部のメッセージ考察には目から鱗だ。良さはわからんが最古の小説で名著だから、それを読んだという満足感のみで終了していた源氏物語に、本当の良さを教えてくれた本だった。

2014/05/25

レンコン

源氏物語に出てくる男たちを作者が鋭い切り口で気持ちいいくらいにバッサバッサと切っていく。自分自身読んでいる最中に「それっておかしいんじゃないの?」と思った箇所につっこんでくれていて、スッキリしました。この時代において、父親にとっては娘が重要な出世の道具である。そんな親子の関係性にも焦点が当てられており、恋愛にばっかり注目していた私にとっては新しく思えて興味深かった。随所にでてくる少々変わった(?)イラストや作者の愛ある批評で、源氏物語がより身近なものに感じられるはず!

2013/12/24

saba

まずタイトルが良い。源氏って、ボンボンでイケメンかもしれんがパワハラでモラハラだよな?と思っていたが、その思いを晴らす以上のツッコミ切り捨てぶり。源氏以外でも、朱雀院と明石入道、薫の分析が好き。勿論、物語そのものについての造詣の深さは言わずもがな。原典でも田辺源氏でもリンボウ源氏でも良いが、ひと通り読んで世界観を分かっている人向け。

2015/06/13

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