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危険な文章講座 (ちくま新書 158)

危険な文章講座 (ちくま新書 158)

危険な文章講座 (ちくま新書 158)

作家
山崎浩一
出版社
筑摩書房
発売日
1998-05-01
ISBN
9784480057587
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危険な文章講座 (ちくま新書 158) / 感想・レビュー

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sabosashi

再読。しかし残念ながら再読する価値はとぼしかったと判断する。ことばが空回りしているのを眺めていると、まるで自分の文章を眺めているようで嫌悪感をそそられる。ただし第五章、「嘘の誘惑と言葉の魔力」のところだけ足を停めてみた。昨今、鉱泉を探るべくちょっとした昔のことを掘り起こしているところなので、それがどこまで合理化、物語化されているかについてしばし思いをめぐらす。この五章だけもう一回読んでもいいかもしれない。(またはそれだけ考えさせてくれれば、今回のこの本の効用なるものはじゅうぶんあったとみなすべきなのか)

2020/06/29

B.J.

●童話 :ある日、キツネが山の中のレストランに入る。テーブルには、「ここにいると食べられます」と 書いてある。なるほど、ここにいれば料理が出てくるのかというわけで、キツネはテーブルで待つ。すると突然、厨房からトラが出現して、哀れキツネはトラの餌食となってしまう。つまり、「ここに・・」は、「ここにいると食べられちゃうぞ」という警告だったのだ。・・・本文より

2020/02/22

シロクマとーちゃん

文章の書き方についての本はいろいろ読んだけど、この本はそれらのどれとも違った。文章を書くという作業には必ずついてまわるにも関わらず、普通は気づかないような問題について論じている。たとえば、文は決して心を表さないとか、記憶は嘘つきであるとか、「具体」と「抽象」は渾然一体としているとか、「論理的な難解」と「情緒的な平易」とか。「漢字制限」の問題とか。どの問いかけもすっきりした答えがあるわけではなく、考えさせられた。実に刺激的な本である。

2016/05/17

majiro

書きたいことを書き、しかるべく悩む。ということかな〜

2014/01/22

sabosashi

活きのいい文章読本であるだけにどこまで時代に流されているか危惧してしまうが間違ってもちくま新書にそんなことは起こらないだろうと読み進めた。遊びながら綴っているようにみえて要所要所にてずばっと言い放つこともあるから無碍にもできないと感じる。最後はニホンゴ論という大風呂敷まで拡げてみせるがそんなにはずれてはいない。数多い文章読本に黴をはえさせないためにはこんな型破りな方法論にも存在価値はあるのか。以前に一度読み始めて止めてたけど、まあ面白かったと言っていいと思う。再読したい気持にさせる。

2013/09/09

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