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人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書)

人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書)

人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書)

作家
橋本治
出版社
筑摩書房
発売日
2002-12-01
ISBN
9784480059772
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あらすじ

人はなぜ、「美しい」ということがわかるのだろうか? 自然を見て、人の立ち居振舞いを見て、それをなぜ「美しい」と感じるのだろうか? 人として生きる生活レベルから「審美学」に斬り込む。源氏物語はじめ多くの日本の古典文学に、また日本美術に造詣の深い、活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。

人はなぜ「美しい」がわかるのか (ちくま新書) / 感想・レビュー

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蓮子

「美しい」がわかるとはどういうことなのかを論じた本。とても興味深いテーマでしたが、ややこしくてついていくのが大変でした。『「美しい」が分からない人というのは、「自分の都合だけ分かって、相手の都合が理解できない」という、いたって哀しい人なのです』『「美しい」は憧れでもあって、「憧れ」とは、「でも自分にはそれがない」という形で、自分の「欠落」をあぶり出すものでもあるのです』読んでいて、もしかして私は「美しい」が分からない人間なのかもって思ってしまいました。第3章の『徒然草』と『枕草子』の比較が面白かったです。

2016/04/12

猪子恭治

3.11から1年目の今日、腰痛にモタモタしながら、読み終える。1章の合理的が美しいに始まり、常に二重否定を繰り返しながら、論が進む。美しいが分からない人は、他者と出会わない人。2章の自分が美しいと出会った夕焼けと白い雲、青い空、幸福の経験のあることが、美しいに出会う条件。3章の歴史の背景にある美、美のただ中にいるのか、過去の美から遠くにあり、現状の市井に美はあるか。4章の美しいを実感させるのが愛情、それもただ見守る愛。あとがきの制度社会から近代が個を生み、非制度社会への移行の失敗が孤独を産み、自立と隔絶。

2012/03/11

どんぐり

「美しいは、人間関係に由来する感情だ」ということを、ああだこうだと論じた本。このテーマで一冊の本になるというのが不思議だ。まるで鷲田清一の哲学談義を読み終えたような読後感である。

2014/05/17

aoneko

津村さんがトークショーで、今読んでいてこれが面白いんですよって紹介されていた本。うん、面白かったです。初めての橋本治。「美しい=好き」が人より過剰かはともかく、ひそかに美しいを感じない訓練をしていたことに地味に共感してしまう。関係がない、という保留ぐるみで「存在する他者」を容認し、肯定してしまう言葉、それが「美しい」なのだとか。憧れから生まれる欠落を意識することが、外への方向性を作り、欠けている「それ」にめをつぶるのではなく、求めることが、美しいを育てる...など。幼少期のエピソードも味わい深い。

2014/11/27

まつど@人文

表題の答えは本文2行目「知りません。」とくる橋本節炸裂!実はこの本、美そのものが誰かによって既に決められたものと考えて受動的に生きるよりも自分が人間と(もっと拡張すれば世界と)関係を構築しそこに自分の感覚で美を見いだす生き方のほうが楽しいぞ!という教育的助言が書かれています。前書きとp52「なぜ私の話は分かりにくいか」とp212「美しい」がわかる人は敗者~この本を書きたいと思った。 の三ヶ所を頭にまず入れて読みながら教育的な部分に付箋を張り、その根拠を探して戻ったりすると、一見意味不明なこの本が、橋本治の

2013/06/28

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