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ウェブ炎上: ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683)

ウェブ炎上: ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683)

ウェブ炎上: ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683)

作家
荻上チキ
出版社
筑摩書房
発売日
2007-10-09
ISBN
9784480063915
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ウェブ炎上: ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683) / 感想・レビュー

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shinano

自分が思っていたウェブ炎上への厳しい本ではなく、学術的であり、メディア論・ウェブ論と社会学・社会心理学の観点で過去(ウェブ登場以前のマスメディア上と近年でのウェブ上で)の騒動のメカニズムと学術専門用語での解説で終止した一冊であった。論旨を広く設けなくては、ウェブやネット世界での人間・人間たちの思考や感情の可視化(表出)がデマ化したり、どうように一元集団化やリアリティ度を増して、カスケード(大きなひとつの収束した流れへと向う)していくのかを説明できないようです。炎上への道筋はまあ解った。

2010/12/24

サイバーパンツ

サイバーカスケードは、「可視化」「つながり」をより強化し、ビジネスや議論の活性化を促したが、その一方で、ネガティブな暴力を表面化させることとなった。それが炎上である。またそこに、ハイパーリアリティの自走が加わって、言説がひとり歩きし、ネガティブな帰結が生じうることにもなった。著者はそのようにネットのネガティブな現象の原因を指摘していくが、その一方で、このような現象は、今まで起こってきたことが、形を変えただけとして、安易に「インターネット=悪」としていないので、たいへんバランスのとれた良書となっている。

2016/08/08

かしまさ

ネットの「炎上」が起こるメカニズムについて、実際の例を挙げながらメディア論的に解説した本。ちょっと難しかった。炎上が起こる原因はネットを使う人が特別異常だからという訳でもなく、自ら情報を取捨選択しているように見えて「選ばされている」側面もかなり大きく、ネット以前には考えられなかった大きなうねりを引き起こしうるところにあるらしい。安易に流されるのは良くないってことですかね

2022/06/07

しぃたろ@記録の一部が消失:(

本書の内容は、インターネットの現状について著者の意見を軽く述べた程度の軽い物だった。ホームページやブログを炎上させない為のノウハウとしては役に立たないと思う。ただインターネットが新たな問題を生み出したのでは無く、これまでの日本の社会にも存在していた問題がインターネット上で可視化される様になったという意見は、多くの人から共感を得られると思う。

2011/10/04

白義

古典的な群衆心理学とメディア論をおさらいしながら、可視化とつながり、つまり簡単に見えてコピーやリンクできちゃうウェブの機能だが、これがサイバーカスケード、ウェブ炎上の土壌にあると指摘する。一方で、古典的な群衆心理と変わらないとこもあって、新しい現象とも言い切れない。ここら辺のバランスのよさが本書の魅力と言えるだろう。社会心理学とメディア論の入門書として好適。荻上氏のメディア論、ネット論はどれも良質である

2011/03/09

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