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まんが訳 酒呑童子絵巻 (ちくま新書)

まんが訳 酒呑童子絵巻 (ちくま新書)

まんが訳 酒呑童子絵巻 (ちくま新書)

作家
大塚英志
山本忠宏
出版社
筑摩書房
発売日
2020-05-08
ISBN
9784480073150
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まんが訳 酒呑童子絵巻 (ちくま新書) / 感想・レビュー

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nobby

普段から漫画もアニメもほぼ見ない僕にとって、その技巧の妙は分からない。同時に絵画は観るも描くもまるでダメな上に古文漢文も毛嫌い…そんな自分にとってはまさに奇跡の融合(笑)ここ数年に小説として触れた酒呑童子・土蜘蛛などの伝承に、こんな形で出逢うのもまた楽しい♬いつもながら学生時代に強制的に暗記する題材としてではなくて、物語を味わう趣向で学びたかったな…そしてまた気付かされるのは、英雄伝の背景には朝廷や源氏に宗教など時の覇権を得た者からの一方的な解釈や優劣の明示があること…そこにあるのは虐げられた弱者の悲哀…

2020/10/24

ちなぽむ@ゆるりと復活

酒天童子絵巻、道成寺縁起、土蜘蛛草子、三つの説話を元にした絵巻を漫画のカット割にする、という発想にまず拍手!科白があることで絵への理解も深まるし、絵があることで説話も印象に残る。 酒呑童子、土蜘蛛のはなしはモチーフにした作品も多いからなんとなーく理解した気でいたけど、もう少し掘り下げてみたいテーマ。道成寺縁起は最後の鐘の中で黒焦げになってる絵だけなんか記憶にあるけど何だったっけな? 酒呑童子討伐の際に手引きをした山の者は何者だったんだろう。敗れたものに気持ちを寄せてしまうのは童の神を読んだばかりかしら。

2020/09/04

keroppi

絵巻物を漫画の手法で読み解くという試み、まんが訳。初めて絵巻物を読んだ気がする。これまで美術展や美術書で数多くの絵巻物に触れていたが、美術として眺めていただけで、読んではいなかった。漫画という手法が染み付いている私にとっては、このまんが訳は素直に入ってきた。同じ絵を部分的にアップにしたりロングにしたりしてコマ割り進行する。そこから生まれるリズム感。吹き出しとして描写されるセリフと説明。今まで見落としていた絵巻物のディテールに目がいく。これから絵巻物を見る目が変わるかもしれない。

2020/08/23

五月病おじさん寺

絵巻物である『酒呑童子絵巻』『道成寺縁起』『土蜘蛛草子』の原典をコマ割りしてマンガにしたユニークな企画。やはり筑摩書房は何だかんだと面白い事を思いつく出版社だと感心。ニコニコした横紙破りのイメージである。3つともそれぞれ愛すべきスキがあって面白い。酒呑童子の風貌を美麗と表現しながら恐い顔に描いてあったり、この3作の中では一番絵がヘタウマな『道成寺縁起』の稚拙な表現(黒焦げ骸骨になった安珍に笑ってしまった)、『土蜘蛛草子』に出てくる長命の化け物の容貌の特徴の面白さ。文化財が今の世にタッチした火花のような本。

2020/06/08

ひらちゃん

絵巻を漫画のようにコマ割りにするって、大胆な発想。面白いし読みやすい。ただ、作った方は大変な作業だったと思う。もともと絵巻じたいが、左手で新しい場面を繰り広げながら、右手ですでに見終わった画面を巻き込んでいくという読み方らしいので、漫画にしたらという着眼点も素晴らしい。酒呑童子は少々グロいが、オールキャストで楽しめる。道成寺縁起は見どころ清姫の変化するところ。人形浄瑠璃の顎がガバッと開く場面が思い浮かぶ。黒焦げになった安珍にはちょっと吹いた。土蜘蛛草子は今で言う肝試し的な感じですかね。

2020/08/15

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