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エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫 マ 15-1)

エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫 マ 15-1)

エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫 マ 15-1)

作家
松浦寿輝
出版社
筑摩書房
発売日
2000-02-01
ISBN
9784480085412
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エッフェル塔試論 (ちくま学芸文庫 マ 15-1) / 感想・レビュー

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しゅん

シンエヴァのワンカット目が本書単行本の表紙からの引用。1995年に出ているのでエヴァと同年。エッフェル塔を美学の変遷(モダニズムの揺らぎ)や建築技術史(石、鉄、鋼の関係)など、あらゆる観点から批評していく。終始蓮實重彦由来のレトリックで書かれているけれど、そこから漏れ出る実直さが本書の(というか松浦さんの)良さだと思った。複製可能な「模型」であること、虚空へ昇る「エレベーター」であること。エッフェル塔が20世紀のイメージを集約する機能があった(そしてそれが失われゆく)という分析に、引用の胆がある。

2021/03/24

ymazda1

「エッフェル塔」をネタにこんなに書けるのかってビックリしたというか、自分にものの見方みたいなもんを教えてくれた本のような気もする。。。 この本を読んだあとに芥川賞の受賞を知って受賞作を読んでみたけど、個人的には、やっぱこの本の方が好きです。。。ごめんなさい。。。

あだこ

エッフェル塔を軸にした言説分析。19世紀から20世紀にかけてのエッフェル塔建築に対する眼差し、その変化を芸術論・記号論・文学などを縦横して記述していく。エッフェル塔を分析することで同時代のパリを間接的に論じることとなり、それをモデルとした東京という都市についても改めて考えさせられる。

2012/12/30

ペーパークリップ

大変な書物。

2012/04/05

シュミットさん

都市論、建築論、メディア論、知識論…とてつもない読みごたえ。

2008/12/02

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