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秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫 フ 28-1)

秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫 フ 28-1)

秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫 フ 28-1)

作家
ジョアン フォンクベルタ
ペレ フォルミゲーラ
管啓次郎
出版社
筑摩書房
発売日
2007-11-01
ISBN
9784480091161
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秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫 フ 28-1) / 感想・レビュー

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うめ

上質な、大人のための、エンターテイメント。様々な意味が内包された笑いを嗜むも良し。異形を愛でるのも良し。小説として楽しむのも良し。解像度の悪いモノクロ写真は、もう既にそれだけで、謎を秘めたアイテムとなる時代になったのだなぁとややセンチメンタルな気持ちに。出版当時に読んだ大人の方々の感想が知りたいところ。

2017/04/23

芍薬

なんだって居たら楽しい!って思うものはもう存在してるって信じる事にしています。そっちのが人生楽しいです!

2016/02/16

梟をめぐる読書

発光する象や一本足で直立する貝、吸血ウサギなど人々の空想の領域にのみ存在する<非存在>の動物について多数の研究資料を交えつつ大真面目に解説した、奇書中の奇書。如何にもありそうな珍種動物の観察記録や解剖デッサン、写真や剥製(!)といった資料の数々が「事実らしさ」を補強する。巻末では作者による制作の意図も述べられているが、私たちはもちろんそれらを素通りして例えば「空飛ぶ象」の無茶さに驚き、呆れ、そして笑えば良い。あらゆる芸術作品がそうであるように<幻想動物>もまた、世に放たれた瞬間から作者の手を離れている。

2015/04/04

Te Quitor

世界中で数々の新種を発見し、後に謎の失踪を遂げた動物学者アーマイゼンハウフェン博士の資料が発見された。これは、それを元に整理してまとめた研究文書である。未知の動物の紹介にワクワク。この本を大雑把にジャンル分けするならば『鼻行類』と同系統。違うのは絵ではなく全て「写真」だというところだろう。博士の生い立ちや研究が詳細に載っており、手の込みようが素晴らしかった。稀有な完成度。未確認動物「ネッシー」の写真に似たロマンがある。「事実って何だ」 なかなかの皮肉が込められた奇書だと思う。こういう試み、面白いね。

2014/07/20

つちっち

1980年、スコットランド・グラスゴーの小さな村。二人の写真家が宿がわりに借りた空き家の地下室で発見されたのは、25年前に謎の失踪をとげたアーマイゼンハウフェン教授の残した動物学界を揺るがす脅威的な資料群の数々だった。 全力疾走中のミオドリフェラ・コルベルカウダ(しっぽが蛇のドブネズミ)、消火に努めるピロファグス・カタラナエ(火を食べるワニ)、友好のポーズをとるケンタウルス・ネアンデルタテレンシス(マントヒヒのケンタウロス)が面白かった。

2020/08/20

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