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パリ論/ボードレール論集成 (ちくま学芸文庫)

パリ論/ボードレール論集成 (ちくま学芸文庫)

パリ論/ボードレール論集成 (ちくま学芸文庫)

作家
ヴァルター・ベンヤミン
Walter Benjamin
浅井 健二郎
久保 哲司
土合 文夫
出版社
筑摩書房
発売日
2015-11-11
ISBN
9784480096890
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パリ論/ボードレール論集成 (ちくま学芸文庫) / 感想・レビュー

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シッダ@涅槃

【ボードレール論のみ読了】①「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」は基礎編、②「ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて」は理論編、③「セントラル・パーク」は応用編、という印象である。当初ゲオルゲの訳による「意気消沈と精神化」という言葉を求めて読んだ。ベンヤミンははっきり苦手な思索家なのだが、難儀して取り組んだら、彼のラディカルさと論のアクチュアルさが少し見えた。反出生主義は歴史的必然で、当然の倫理的要請か、などと考えた。ボードレールは明らかに反出生主義者である模様。

2021/06/02

34

新しいものは古いものを必要とする。製鉄技術は工業に鉄の可塑性をわがものとして扱うことを教えたが、その新しい技術は目的に適った形態まで教えてくれるわけではなかった。(というも新しさに目的などはないからである。)そこで新しい技術の産み出す商品はその形態を過去から借りてこなければならないが、それはボードレールの「経験」にとってもおなじことであった、それをベンヤミンはあきらかにしようとしている。19世紀のパリはモダニティの首都とも言われるが、ベンヤミンにとってボードレールはそのモナド的根源なのである。

2017/04/04

ラウリスタ~

非常に面白かった。あれ、中身かぶってるじゃん、とも思ったが、パサージュ関連の文章をまとめて読むことで、ようやくベンヤミンのパサージュ論がなにを企図したものだったのかがわかってきた。ボードレールの屑屋についての文章など、今年になってもコレージュ・ド・フランスで講義されるくらいだから、ベンヤミンってほんと慧眼。というか、多くの研究者がそれだけベンヤミンを読んで育ったということだと思うが。パサージュ論ってのは、商店街の歴史でも、単なる都市文学の歴史でもない、もっともっと本質的な問題だった。

2016/03/14

G三世

ボードレール論「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」より、「Ⅱ、遊歩者(フランヌール)」に含まれる探偵小説論が目的で読んだ一冊ではあったが、他の内容も非常に興味深く面白い。探偵小説論だけが独立したものではなく、ボードレール論の前にまとめられた、パサージュを導入として語られるパリ論、他、都市の働きやボードレールとその周囲を文化的に叙述していく過程で扱われる。もちろん、そもそもパサージュ論の過程で誕生した論考であるため、都市という文化の発展を知る上でも、非常に興味深い。

2017/03/22

パリ論、ボードレール論(ボードレールにおける第二帝政期のパリ、ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて、セントラルパーク)、その他関連論考(土星の輪、あるいは、鉄骨建築についてのいくつかのことを、他)収録。パサージュ、群衆、遊歩者、アウラの崩壊、そしてアレゴリーと、ベンヤミン的側面から見たボードレールがとても興味深く、読み応えある一冊。「追想に万物照応を贈るのが空想力であるとすれば、追想にアレゴリーを捧げるのは思考である。追想は空想力と思考を相互に交流させる。」

2016/10/16

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