読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)

日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)

日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)

作家
鶴見俊輔
関川夏央
出版社
筑摩書房
発売日
2015-10-07
ISBN
9784480096999
amazonで購入する

日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

chanvesa

指揮者のクレンペラーが同業者のワルターはモラリストだが、わたしは断じて違うと言ったというが、その話と、この本で繰り返される「わたしは悪人だった」というある種の自慢は何が違うんだろう。鶴見俊輔さんはすごい人だと思う。学生の頃、この対談のもとになるテレビを見て「樽」理論になるほどと思った。しかし、これから希望ありかもと言う明るい展望はハズれ、この壊れた社会。コンビニ・コミュニケーションなんてものはなく、おでんをいじくり回すヤツが出てくるぐらい。しかも「一番病」を揶揄するわりには誰々が一高を一番で卒業して等と

2017/02/02

壱萬弐仟縁冊

何となくTVで拝見した感じがするやりとり。鶴見氏:樽を維持したのはアメリカが戦後の日本の占領の費用を安上がりにするのに便利だったからです。文部省も、東大も残った(030頁)。あと、国旗のデザインや国家の歌詞もメロディもそのまま変えなかった自民党。いい大学からいい会社へという幻想(066頁~)。鶴見氏:ネガティブ・ケイパビリティは人の影響を受けて、自分を変えていく能力。これを尊重することが日本の文化の重大なものを保つ所以だと思う(090頁)。

2015/12/10

1959のコールマン

☆4。正タイトルではなく副タイトルの「思想家・鶴見俊輔の肉声」の方が中身を表している。なにせ何を捨ててきたのかサッパリ出てこない。読んでいると鶴見さんのボケと関川さんのツッコミを延々読んでいるみたいな気分になってくる。しかしこれが面白いので読むのをやめられない。そうか。鶴見さん、いしいひさいち、いがらしみきお、岩明均読んでんのか・・・。特に「寄生獣」は「心臓麻痺が起こって死んでもいいと思って読んだ」そうで、生涯、我を忘れて読んだのはツルゲーネフの「ルーディン」と「寄生獣」の2冊とか。その他面白ネタ沢山。

2019/06/29

おおた

井伏鱒二に続く対談を読むモード第2弾。不勉強で初めてお二人の言葉に触れるのだけれど、いわゆる左側から見た戦後史について語られる。しかし単に思想の偏りだけではなく、「一番を取りたがる人は信用できない」「負けや失敗を忘れずに次に活かす消極的能力」など(別に日本人特有とは思わないけど)の人間観もおもしろい。主に鶴見の語りに関川が合わせ、二人とも歴史をきちんと消化して細かい事件もよく覚えている。捨ててきたなら拾えばいい、本書で語られる負けや失敗は21世紀にどう活かされればいいのか考えるための良書。

2018/06/26

ラウリスタ~

「俺はエリート学校でただ一人の不良だったんだぜ」ってのが人生の最後まで自慢の種だったことはよくわかる。そういった人間的な弱さや、「老害」くささは否定できないが、それでも20世紀日本がたどった道をこれほど多様な話題と個人名をポンポン出しながら話してくれる人はそうはいないだろうなと思った。人生で読んだ本は二冊しかないと言って、挙げるのが『ルージン』とまさかの『寄生獣』。現代の文化を現代人にはわからない射程から受容していた人なんだなあ。北朝鮮礼賛とかの歴史も特に詫びるでもなく、そういう時代だったんだと。

2016/04/15

感想・レビューをもっと見る