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基礎づけるとは何か (ちくま学芸文庫)

基礎づけるとは何か (ちくま学芸文庫)

基礎づけるとは何か (ちくま学芸文庫)

作家
ジル・ドゥルーズ
國分功一郎
長門 裕介
西川 耕平
出版社
筑摩書房
発売日
2018-11-09
ISBN
9784480098870
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基礎づけるとは何か (ちくま学芸文庫) / 感想・レビュー

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singoito2

読友さんきっかけ、ドゥルーズは未知だけど表題に惹かれて読みました。表題の論文は全体の半分くらいで原題はQu'est-ce que fonder?。fondは「底」、fonderは「基礎にする」と「基礎を据える=創始する」という二つの意味がある。哲学の基礎を驚きを契機とする不可知論に置くか、完成した自然に目を据えて方法という分析的手法に置くか、歴史の終末に向かって進みつつある現在に向き合うために体系という総合的な手法に置くのか、という視点からの哲学史の試み。併載の女性論もフランス人らしくて面白かったです。

2023/12/17

渡邊利道

半分は初期の講義で、デカルト、ライプニッツから、スピノザ、ヒュームを経由してカント、へーゲル、フィヒテ、ハイデガーと近代哲学史を「方法」と「体系」の二つの思考形式に分けてその関係のダイナミズムから哲学史を記述する試み。大変面白い。ルソー講義に、三つの性に関する論考を併録。国分功一郎の解説がユングに注目するもので大変面白かった。

2019/01/25

フリウリ

「基礎づけるとは何か」はドゥルーズが30歳のとき、高校生向けに行った講義で、元は(不十分な)速記録とのことです。文字通り、「基礎づけるとは何か」ということを知りたくて、何度か頁を繰ったものの、縦横無尽に哲学史を行き来する展開に、はねかえされてきました。しかし、言っていることの重要性は(なんとなく)わかるので、いろいろな面(線)から読んでいます。こういう読みを要求するのがD氏ならでは、なのでしょう。D氏が「哲学史家」としても卓越していることがよーくわかります。こんな「哲学者」に遭遇したら、どう思うだろう?8

2023/10/11

むらさき

ジル・ドゥルーズに興味があって読んでみました。 最初に読むべき本ではなかったように思います。。。 カントの哲学をわかってないと結構ちんぷんかんぷん。 youtubeでドゥルーズとカントの哲学解説を聞いてなんとなく単語がわかる程度で、味わうには知識不足でした。 最後の解説でこの本がどのような位置付けかとかモチベーションが書いてあったので、最初に読んどけば良かった。

2022/12/05

かるてぶらんしぇ

本作の表題になっている「基礎づけるとは何か」は哲学的前提知識を多く求められすぎて全く理解不能だった。これが高校生に講義されていたと考えると当時のフランス人の頭の良さが伺える。ドゥルーズがソルボンヌ大学で行った「ルソー講義」(本書掲載)の方が幾分かわかりやすい。

2021/12/22

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