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樋口一葉日記・書簡集 (ちくま文庫 ひ 10-3)

樋口一葉日記・書簡集 (ちくま文庫 ひ 10-3)

樋口一葉日記・書簡集 (ちくま文庫 ひ 10-3)

作家
樋口一葉
関 礼子
出版社
筑摩書房
発売日
2005-11-10
ISBN
9784480421036
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樋口一葉日記・書簡集 (ちくま文庫 ひ 10-3) / 感想・レビュー

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優希

樋口一葉の原点を見たようでした。女性として文壇にいた一様の素顔が詰まっています。

2021/01/10

ピンクピンクピンク

二十歳から亡くなる数ヶ月前までの日記書簡が妙録された一冊。歌人としての素養感じる文章で、彼女のルーツが覗けます。そして人生の内にあった貧困、プライド、女性として文壇に生きる様を見ることができます。中でも目に入るのは半井桃水とのスキャンダルに纏わる部分です。それが恋であったのかは定かでありませんが、浮世に頼みとしていた人との間に生じた罅が与えた影響は計り知れません。彼女の持つ「憐れ」の心を深くした一件だったのだと思います。それにしても一葉さんモテモテ、でも解る。僕も日記を読んだだけで惚れちゃいました。

2020/06/24

rinakko

“しばし文机に頬づえつきておもへば誠にわれは女成けるものを、何事のおもひありとてそはなすべき事かは。” ”我れを訪ふ人十人に九人まではたゞ女子なりといふを喜びてもの珍らしさに集ふ成けり、さればこそことなる事なき反古紙作り出ても今清少よむらさきよとはやし立る、誠は心なしのいかなる底意ありてともしらず、我れをたゞ女子と斗見るよりのすさび。” 若く志高く、早過ぎる晩年。

2020/08/31

井月 奎(いづき けい)

一葉は個人ではない。作品を書いたのは樋口一葉こと、樋口なつであるが、この素晴らしい日記をなつは妹のくにに「私が死んだら焼いてくれ」と頼んでいます。くにはそれを守りませんでした。仲の良い姉妹として育ったくにが始めた見せた行為で、私たちが読めるのはくにのおかげです。私の中では樋口一葉とは、なつとくにによる樋口姉妹のことです。そしてなつが作家たらんとした覚悟は、もしかしたら自分の命が短いことを知っていたのかもしれません。悲しく切なくなりますが、それでもなお芸術を愛する人は樋口一葉を読んだ方が良いと思います。

2015/08/08

双海(ふたみ)

現代語訳版も読んでみたいですね。不勉強なもので、原文だけでは理解不十分のようです・・・。

2013/12/14

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