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現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

作家
森鴎外
山崎 一穎
井上靖
出版社
筑摩書房
発売日
2006-03-01
ISBN
9784480421883
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現代語訳 舞姫 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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たつや

以前、読んだときは何がナンやらで理解できなかったが、現代語訳を見つけ、衝動借り、薄い文庫に訳と原文と両方収められているお得感もある。鴎外流のラブストーリーと感じました。あのときああすれば!という葛藤が現代にも通じると思う。当時、よく海外に行く気になれたな~と感心する。丁寧な注訳や、図説もあり、イメージもわきやすい良書。

2017/05/16

ehirano1

当方にとって原書はもはや古文書レベルだったので現代語版で触れてみました(苦笑)。凄まじい葛藤の話ですね。「可哀想なエリス、豊太郎の大バカ野郎」では済まないレベルだと感じました。エリスとの将来を取るのか、キャリアとしての将来を取るのか、これは先が長い若者にとっては究極の選択だと思います。悔いない選択を?いやいやそりゃあ無理ってもんです。これはどっち選んでも後悔しますから・・・・・。

2017/05/13

きいち

豊太郎もエリスもなんて弱々しい…ついそんな風に思ってしまう。けど、読みどころはきっとそうじゃない。だって現実の林太郎は立身を果たすのだし、エリスだって力強く日本までわたってきて、チャレンジに失敗しても絶望することなくドイツへと帰還する。二人の弱さは、鷗外があえて選んだ弱さだ。◆弱いからこそ、環境の変化を受け、自分を変えることができる。決意を揺らし、精神に変調をきたすことができる。自我の確立ではなく、変化し得る自我の誕生。現代語訳の後に簡潔で小気味良い原文を読んで、鷗外が感動したのはそこなのでは?と考えた。

2014/10/31

のんすけ

案外手にしても読んでなかった名作。現代語訳と原文、資料もついていて分かりやすかった。また鷗外の留学と作品との対比もあり、鷗外自身の経験と創作の混ざった作品であることも理解できた。しかしこれだけ読み継がれている名作が思ったより短編なのに驚き。そして主人公豊太郎の心の弱さをこんな短い話の中で見事に描いている。遠い異国の地で目的を失いつつある若者が出逢った恋。そしてエリスの愛。若過ぎてお互いを思いやれず傷つけた恋人達。さだまさしの「舞姫」の物悲しい旋律がぴったり。

2014/11/03

まきこ.M

大切な人に、文学小説でこの舞姫の文章が一番美しいと聞き、現代語訳付きを手にとってみました。現代語訳は井上靖。静謐な雰囲気の中洗練された滑らかな文章は、さながら源氏物語のような気品があり、古文という日本語が今でも語り継がれてる事を嬉しく思います。年を経ても変わらないもの。それはここに書かれているような男性の仕事や恋愛に対する心理や、憎しみを垣間見る瞬間、そして自ら選択し精神の自立をしていく事などが挙げられます。人間というものの性をとらえている所がこの本の怖くもあり惹かれる理由なのでしょう。

2015/01/03

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