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書店風雲録 (ちくま文庫 た 53-1)

書店風雲録 (ちくま文庫 た 53-1)

書店風雲録 (ちくま文庫 た 53-1)

作家
田口久美子
出版社
筑摩書房
発売日
2007-01-01
ISBN
9784480422989
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書店風雲録 (ちくま文庫 た 53-1) / 感想・レビュー

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うりぼう

「動物化するポストモダン」を読むきっかけをくれたタネ本、読了。東氏のいう「ニューアカ」の時代を創ってきた「リブロ」、75年といえば、私は18歳、ただ中なのだが、名古屋にいた私は、彼岸の世界。今泉、中村の両氏を中心に小川社長、堤清二、西部の文化路線の尖兵を語る。でも、面白かったのは、他者の語りでない「バーゲンブックフェア」の下り、彼女の想いが最も伝わる。書店員が棚を作り、時代と著者が多様化し、棚は五十音順化する。今は、平積みのポップ程度。その中で、丸の内丸善の松丸本舗を田口さんがどう評価するか聞いてみたい。

2010/12/05

まーくん

池袋へ。実に久し振り。西武の売場案内を眺めて驚いた。リブロがない!三省堂に・・。呆然としていると案内の紳士が「どこか、お探しですか?」。リブロは?と聞いたらややこしくなりそうで、つい「ジュ、ジュンク堂は?」と、かなり不適切な問い。にも関わらず丁寧に道案内していただいた。で、ジュンク堂で買い求めたのが本書。往年のリブロを舞台にした書店員奮戦記。そういえば、あの頃のリブロ、ちょっと輝いていた。地下に移る前の80年代かな。都内から転居して早幾年、専ら通勤最寄りの丸の内丸善に通ってる間に閉店してた。堤清二夢の跡?

2018/09/19

coco夏ko10角

初めて池袋に行って色んな書店を周ったときの感動がよみがえった。あとは自分が書店員だった頃のこととか。買い切り商品でフェアするってすごい。それと仏教を宗派ではなくお経別に棚作りしていく、というのに軽い衝撃。自分も担当の一つに宗教があったけど、宗派別にさしていくことしか考えてなかった…。万引きのことや消費税のことなど、読んでてたくさんのことを思い出して懐かしい気持ちに。久しぶりにリブロに行きたくなった。

2015/01/26

東雲

頂き物。百貨店内にあるリブロとその全盛期について、インタビュー形式で様々な人が居ないで当時を語る。地元から程近い西友のリブロにはたまに行ったけど、当時の息吹は感じられなかったな。美術書や詩を専門とした部門が別れていたのはすごい。先日たまたまアール・ビヴァンの展示会を見に行ったところだったので偶然に驚いた。状況としては今と変わらないところも多いだろうが、インターネットでの発注や在庫管理システムが導入される以前の話が興味深かった。「棚で思想を表現する」の言葉が印象的。棚の作り方についてもっと学んでいきたい。

2017/02/13

りょう

書店アルバイトをしている身としてはとても面白かった一冊。リブロ、ジュンク堂、旭屋、くまざわ、芳林堂など、書店激戦区と言われたこともあった池袋。西武ブックセンターから始まったリブロの歴史やとの特殊性、周りの個性的な書店人、西武百貨店の話や売れた本の話など、いろいろと詰まった一冊。書店といえば最近はそこまでどこも変わらない印象ですが、当時はすごかったのだなぁと読んでいて思いました。

2012/10/23

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