人生相談万事OK! (ちくま文庫 い 65-1)
人生相談万事OK! (ちくま文庫 い 65-1) / 感想・レビュー
美登利
西日本新聞に連載していた、人生相談を纏めた一冊です。当時比呂美さんは40代後半。解答の中ではご自分のことを婆さんと言っておりますが、私自身50代に入ってるのに、まだ婆さんの気分にはなれていない。(実際まだ孫も居ないし)いやそういうことでは無いのでしょう。比呂美さんが若い頃から、様々苦難の道を歩んできて、それを幾つも乗り越えて今に至るところでの婆さんの知恵袋的な意味合いです。大変真面目に答えておられて、笑うところは有りませんでした。なる程…としか。生と性に関して開けっぴろげなところは清々しい限りです。
2016/03/07
ネギっ子gen
<海千山千のはずなのに、色恋に関しちゃ悟りきってなく、人当たりはいいのに、人づきあいは苦手です。結婚離婚は何回も経験してますが、夫婦の機微はいまだにわからず、三人子持ちなのに、子育ての悩みはつきません。カルフォルニアに住んでいますが、英語は苦手、所帯じみてケチなのに、夢ばっかり見ている/今までの人生、一難去ってまた一難でしたけど、生きのびてこられたのは、欲望に素直に、行きあたりばっかりで生きてきたからでしょう>と宣う、修羅場を生き抜いてきた詩人による、笑って元気になる人生相談!解説は、親友の料理研究家。⇒
2020/09/18
dice-kn
ご自身のことを「ひろみばあさん」と呼び、そんな風なイラストが添えられていますが、書かれた当時著者は決しておばあさんではないはずということ、そして呼び名やイラストから志村けんさんのあのキャラクターが頭に浮かんできて内容がすんなり入ってこなくなるという、私の頭が思いがけない展開になってしまう本でした・・。悩みがある人にとっては読むと気持ちが楽になるのでは?そうか、(説得力のある)おばあさんの金言、っぽい雰囲気を出したかったのかな、と今になって思いました。
2020/10/31
ワニタム
人の関わるトラブルには、冷静に納得行くまで話し合うこと。やるべきこと、ではなく、やりたいこと、を考える。人は人、私は私。自分の人生を生きる。等々、ズシンと響くことが学べました。この本が必要な時が、また来るだろう。そんな、確信を覚えて、見える棚に直します。
2013/04/28
みりん。
伊藤比呂美さんの人生相談に対する姿勢は一貫していて、読んでいて気持ちいい。それはもう受け入れるしかないだろうっていうことも、自分の言葉できちんと、こう思うからね、こう言うしかないんだよ。って。優しいんです、言葉が。そして強い。母としての姿勢にすっかりやられました。
2010/03/25
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