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湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1)

湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1)

湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1)

作家
吉行理恵
小島千加子
出版社
筑摩書房
発売日
2008-06-10
ISBN
9784480424549
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湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1) / 感想・レビュー

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mii22.

【にゃんこまつり2021④】 詩人、小説家で愛猫家の理恵さんは吉行一家の末娘。繊細で純粋で感性の鋭い女性だ。そしてとても心根の優しいちょっと夢みる少女のようなところのある方だと私は思う。そんな理恵さんの代々飼ってきた猫たちに向き合う姿もその愛し方も猫好きの共感を得られるもので読んでいて顔がほころぶ。いずれは迎える愛するものとの死別さえも淡々とした中にも心の深いところで寄り添う彼女の言葉は胸にしみる。エッセイや小説によく登場する、淡いチャコールグレーの猫「雲」に対する愛情は特に深い。

2021/02/22

あつひめ

父も兄も作家、姉は女優、母は美容師として激動の時代を乗り越えてきた。その中で、ひっそりと過ごす理恵さんを思い浮かべる。猫の死や猫との出会い、暮らしぶりをあるがままに書いている。あまりにもリアルで・・・他所のネコなのに心臓を鷲掴みにされてしまうような苦しさがある。人とワイワイするよりも猫のように居たい場所でやりたいように過ごすのが好きらしい。猫タイプの理恵さん、私も猫タイプなので親近感が湧いてくる。

2011/01/23

ミロミ

やっかみや嫉妬を受けやすい境遇だったのだろう。強い性格なら跳ね除けられるのだろうが、吉行理恵さんはそうではなかった。他人の悪意をいちいちまともに受けとめてしまう人。私も似た所があるので、他人とは思えない気持ちで読んだ。猫にまつわるエッセイや小説を中心にして編まれている。飼い猫が死ぬ話が度々あり、喪失感が身に迫って感じられ、そこは読むのがとても辛かった。しかし、虚飾とは無縁の訥々とした文章の味わいは得難いものだ。これから何度も、友達に会うようにこの本を開くことになるだろうと思う。

2017/04/24

井戸端アンジェリか

吉行理恵の周りには悪意が満ちあふれているように思える。一方で、神経が細かすぎて生きて行くのはしんどいだろうと、ガサツな私は夢想する。 猫に生まれたかったんだろうね。

2016/12/01

雨巫女。@新潮部

《私‐図書館》お母さんのあぐりさんのエッセイの中で、紹介された本。理恵さんの本は、初めて。吉行家の方々は、好きで読んでたのに。猫たちのことを愛情たっぷり書かれてあり。好きです。

2013/05/26

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