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源氏物語 第4巻 (ちくま文庫 お 39-7)

源氏物語 第4巻 (ちくま文庫 お 39-7)

源氏物語 第4巻 (ちくま文庫 お 39-7)

作家
紫式部
大塚ひかり
出版社
筑摩書房
発売日
2009-06-10
ISBN
9784480424846
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源氏物語 第4巻 (ちくま文庫 お 39-7) / 感想・レビュー

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ゆか

ここに来て、またまた新たに妻をもらう源氏。今回は自分から言い寄った訳ではなく、政治的な動きでそうなったとは言え、源氏だからそうなったんでしょう...。大切な人を亡くしかけた時に本当に好きな人が分かるんだろうけど、一体この人は本当に一番大切な人は誰なんだろう?と思えるくらい、その時々で思いがコロコロと変わる。40過ぎて落ち着いたとは言え、周りが放っておかない。この巻からは不幸しか感じられなかった。

2018/02/24

ひさしぶり

ややお節介なひかりナビが作品をゲスっぽくさせている感じ。有難い解説だと感じることもありますが‥。 朱雀院出家にあたり女三の宮を源氏に。二回りも年が違うよ!朱雀院50の宴の準備の中紫の上危篤。がその隙をついて柏木が三の宮と関係。それがバレちゃう。今まで知る事もなかった源氏の一面露見する。陰険ねちっこい。ほぼ源氏のパワハラで柏木没。あろうことか親友夕霧が未亡人を口説く。女は後ろ盾ないと生きていけない。

2019/12/23

あいくん

☆☆☆☆若菜上、若菜下、柏木、横笛、鈴虫、夕霧※光源氏も四十歳を越えてきます。源氏、柏木、夕霧、紫の上、朧月夜、女三の宮、明石の女御、真木柱、女二の宮、雲居雁が主要な人物です。朧月夜は天真爛漫に恋を楽しんでいますが、その自由は姉の弘徽殿の女御の絶大な権力に守られていたからです。源氏と朧月夜は14年ぶりに再会します。 源氏は40歳、朧月夜は31歳になっています。 源氏は朧月夜が拒みきれないのをみて、「落ちやすさは変わらない」と残酷に感じます。帰ってきた源氏に対して紫の上は気づかないふりをします。

2016/09/11

しんすけ

第4巻は、若菜上から夕霧まで。 「若菜下」を読んでいると、物語の領域を超えていると思えてくる。 ダンテの『神曲』のように人間に潜む心理葛藤が読者に伝搬し、近代小説を読んでいるような錯覚に捕らわれてしまう。 しかし『源氏物語』が書かれたのは『神曲』より300年ほどさらに昔である。 源氏物語を書いた藤原為時の娘は、四書五経に通じ兄弟よりも優れていたという。 彼女が物語でなく人間心理を描くに優れていたのは、『史記列伝』に通じていたからではないだろうか。

2018/09/05

桑畑みの吉

大塚ひかり訳『源氏物語』の第4巻は、光源氏が39歳~50歳までの話。光源氏と26歳も年下の姪(女三の宮)との結婚の顛末「若菜上・下」~光源氏の息子夕霧が亡き親友(柏木)の未亡人に恋慕する「夕霧」までを収録。途中、生前柏木が女三の宮に横恋慕するエピソードもある。とてもごちゃごちゃした展開であるが、各章ごとに概略、人間関係図、ピンポイントで解説〈ひかりナビ〉が挿入されるので、思いのほか理解しやすい。中年の源氏と13歳の少女との結婚は今の道徳では衝撃的だが、源氏の堅物息子が未亡人にムラムラするのは少し笑えた。

2023/05/08

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