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室生犀星集: 童子 (ちくま文庫 ふ 36-10 文豪怪談傑作選)

室生犀星集: 童子 (ちくま文庫 ふ 36-10 文豪怪談傑作選)

室生犀星集: 童子 (ちくま文庫 ふ 36-10 文豪怪談傑作選)

作家
室生犀星
東雅夫
出版社
筑摩書房
発売日
2008-09-10
ISBN
9784480424877
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室生犀星集: 童子 (ちくま文庫 ふ 36-10 文豪怪談傑作選) / 感想・レビュー

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かおりんご

怪談と言うから怖いのかと思ったら、怖いと言うより薄気味悪いという方が適切だと思いました。簡単に読める作品ではなく、じっくり作風を味わう感じ。子供に関する話は、実際に我が子を失った悲しみから作られたもの。一番ぞっとしたのは、「三階の家」です。最後のオチにびっくりすると同時に、悲しい気持ちにもなります。

2014/10/06

KAZOO

文豪怪談傑作集の室生犀星の巻です。私は「蜜のあはれ」という作品を読んで非常に幻想的と思っていたのですがほかにもさまざまな作品があるのですね。生まれ故郷の金沢を思い起こさせるものや、さらに子供の幻想的な話など、やはり詩人的な感性を含んだものが多いように感じられました、

2015/03/11

メタボン

☆☆☆☆★ 「香爐を盗む」が短編としては出色の出来だと思う。この短編を読むだけでも十分に価値のある本。気の触れた女の沈鬱な描写、恐ろしい結末と言う点で、「三階の家」も共通の雰囲気があり、どちらもゾクっとする怖さが感じられる。「幻影の都市」は、淫猥な路地裏の雰囲気と異界としての塔、そして電気娘と呼ばれる不思議な雑種児の存在が幻惑的である。「童話」「童子」「後の日の童子」「みずうみ」には類稀な美しい文章により愛児を亡くした犀星の哀しみが貫かれている。もらい乳の習慣にも興味を持った。「しゃりこうべ」は難解。

2016/02/07

まさ

「天狗」を読みたくて開いた1冊。作中に登場する「黒壁」は天狗などの言い伝えが多い土地。犀星は天狗と鎌鼬を重ねたようだ。なぜに天狗と鎌鼬??しかし伝説の場所だから、それもありかなと思えてしまう。黒壁の奥の院へと続く道は作中のとおり、天狗が出てきそうな場所です。

2020/11/08

かわうそ

けっこう動きはあるのになんだか静かだなあと思ってよく見てみるとわずかに現実から浮遊していたみたいな感じの作品集。「童話」〜「みずうみ」に至る一連が素晴らしい。

2014/09/23

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