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室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

作家
室生犀星
東雅夫
出版社
筑摩書房
発売日
2008-09-10
ISBN
9784480424877
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室生犀星集 童子―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

文豪怪談傑作集の室生犀星の巻です。私は「蜜のあはれ」という作品を読んで非常に幻想的と思っていたのですがほかにもさまざまな作品があるのですね。生まれ故郷の金沢を思い起こさせるものや、さらに子供の幻想的な話など、やはり詩人的な感性を含んだものが多いように感じられました、

2015/03/11

メタボン

☆☆☆☆★ 「香爐を盗む」が短編としては出色の出来だと思う。この短編を読むだけでも十分に価値のある本。気の触れた女の沈鬱な描写、恐ろしい結末と言う点で、「三階の家」も共通の雰囲気があり、どちらもゾクっとする怖さが感じられる。「幻影の都市」は、淫猥な路地裏の雰囲気と異界としての塔、そして電気娘と呼ばれる不思議な雑種児の存在が幻惑的である。「童話」「童子」「後の日の童子」「みずうみ」には類稀な美しい文章により愛児を亡くした犀星の哀しみが貫かれている。もらい乳の習慣にも興味を持った。「しゃりこうべ」は難解。

2016/02/07

かわうそ

けっこう動きはあるのになんだか静かだなあと思ってよく見てみるとわずかに現実から浮遊していたみたいな感じの作品集。「童話」〜「みずうみ」に至る一連が素晴らしい。

2014/09/23

shinano

不気味で奇怪な作品と哀愁で幻想な作品が収められています。作者の描写才能なのでしょう、全体的にゆっくりとじんわりと進んで行く様に感じてしまいます。作中人物や人物風(人ではないかも知れないので・・・)がのけぞったり走り去ったりなどと描かれているのですが、独特の文章の所為でしょうか、早さや速度などがぼかされてしまうのです。女性と子供を描くときに、共通するのが、「蒼白」「碧い」「白い」で、犀星のこの色には貧弱の中にある美しさと怪しさなのでしょうか。人間の、人間であることでの、隠せない弱さを知らされます。

2010/05/24

pulpo8

とても良かった。「童話」~「みずうみ」までは、これは怪談なのか?と思っていたのですが(それでも童子は大変良いし、独特な文体から醸し出される雰囲気も素晴らしい)「蛾」以降が本番でした。自然描写(特に水、虫、植物)が多く、解決しないこともままあり、最後の数行でぞくっとするところもあり、これぞ幻想的な怪談!と興奮してしまいました。特に「あじゃり」は、優しい阿闍利さまが変わっていく様、結末まで含め、物悲しく美しい。映像となって浮かぶ様もさすがとしか言いようが無い。「三階の家」「幻影の都市」の終わり方も良かった。

2014/08/05

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