KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ちくま日本文学017 森鷗外 (ちくま文庫)

ちくま日本文学017 森鷗外 (ちくま文庫)

ちくま日本文学017 森鷗外 (ちくま文庫)

作家
森鷗外
出版社
筑摩書房
発売日
2008-06-10
ISBN
9784480425171
amazonで購入する

ちくま日本文学017 森鷗外 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

鴎外の名作をサラリと読めると言えますね。漢文調の文章が気にはなりますが、それが鴎外の持ち味なのかもしれません。

2022/03/12

ころこ

文学史としてならば最初に『舞姫』を持ってくるのでしょうが、本シリーズは有名作家のパブリックイメージを崩すことに力点が置かれている巻があります。「私」の素顔が垣間見える2作を冒頭に持ってきたのでしょうが、エリートのプライドの高さからくる韜晦が抜けておらず、本書の編集方針が成功しているとは言い難い印象を持ちました。日本文学といえば落伍者による上げ底の無い人間性が露出ですが、文学をある程度読んでいくと本書の中盤をほとんど占めている歴史ものに武士のエートスを感じて好きになったりするものですが…

2022/01/28

tom

一昨年かな、旅行中に読んだ「澁江抽齋」がとても面白かったので、他の作品も読んでみようということで、入手した本。トイレに置いて、ボツボツと読み進めた。有名な「安寿と厨子王」「高瀬舟」「寒山拾得」「舞姫」などが同梱されていて、さらりと鴎外の作品を概観できるのがミソ。いろいろな文体で書く人という印象。好きな作家なのかと問われたら、それほどでもなしという感じ。淡々と書き続ける「澁江抽齋」の文体に似た「安井婦人」や「魚玄機」などが好み。「舞姫」のようなロマンチックネタは、ちょっと面倒な気分になる。

2016/09/04

kankoto

森鴎外ってちゃんと読んだことがなくて文語体の固いイメージしかなかったが収録してされてる「大発見」を読んで驚かされた。何の大発見なのかと思えばヨーロッパ人が鼻をほじるかどうかの発見の話だからだ。一気に力が抜けた。これを一番最初に持ってきた編集の意図がむしろ知りたい。 そして二作目「鼠坂」は何とホラー小説だったりする。その後も私小説的なものから歴史的なもの、しみじみするものバラエティに富んでいて驚いた。 良かったのは「高瀬舟」まあ、ちょっとしんどいシーンもありますが。月夜に河を下る二人が見える様。

2022/05/18

へしょたん

もっと堅苦しいと思っていたので予想外でした。最初の「大発見」で一気に引き込まれた感じです。こんなに面白いと思わなかった。「高瀬舟」静かに静かに物語が展開していくのがよかったです。「山椒大夫」は切ないけど最後感動できました。「舞姫」は文語体で少し読みにくかったですが、筋は分かったので次読むときは文体を楽しみたいですね。 鷗外の他の作品も読みたいと思います。

2015/11/03

感想・レビューをもっと見る