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春画のからくり (ちくま文庫)

春画のからくり (ちくま文庫)

春画のからくり (ちくま文庫)

作家
田中優子
出版社
筑摩書房
発売日
2009-04-08
ISBN
9784480425898
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あらすじ

春画では、女性の裸体だけが描かれることはなく、男女の絡みが描かれる。男性のための女性ヌードではなく、男女が共にそそられ、時に笑いながら楽しむものだったと考えられる。また、性交場面を際立たせるために、顔と性器以外は、衣装で隠された。「隠す・見せる」「覗き」等の視点から、江戸のエロティシズムの仕掛けが明らかになる。図版豊富。

春画のからくり (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

春画展に合わせて読む。展覧会で、真剣に説明書きを読んできたので、ざっと目を通す。絵もほとんど展覧会で見たもので、これらが基本形だろうか。展示を見たときは、そこばかりイヤになると思ったが、なるほど、春画は裸でなく性交を見せるものとは、おそれいった。納得です。 有名な浮世絵画家は、みんなペンネームを持って春画も描いていた。個人的にあまりどぎついものは勘弁したいが、歌麿(ペンネーム不埒茎)の艶っぽい春画と、北斎(鉄棒ぬらぬら)のなまめかしい絵の幾つかには、男女の情感漂い、ひかれるものを感じる

2016/02/11

Yuririn_Monroe

昨日、ちょうど永青文庫の春画展観てきた。春画はただエロティシズムを極めているだけでなく、背景にドラマティックな展開が描かれている点に注目することでエロさから少し遠ざかることもできる。男女の関係性、透明人間的な小人の登場、覗き見、描かれてる小物、アングルなどに着目すると春画の中に入ったような世界観を味わえる。

2015/10/08

曲月斎

日本の文学と美術は「過剰な装飾」というキーワードで読み解けるという。春画も例外ではない。隠し、見立て、周囲の道具立てで、衣服に含意する世界を見せる。前期の浮世絵からモロに描くことで別の世界を開いた後期の作品まで。「覗き見」も、日本では明治まで性的興奮の対象たり得なかったかもしれぬ(だって家の構造がそうでしょ)。また手淫が宗教的戒律として存在してきた西欧文化からは春画も別の視点から見えると説く。ともあれ、着衣のこだわりは、どこかフェティシズムへの連環を感じさせる。誰が春画を見ていたのかへの関心も興味深い。

2015/07/19

Kouro-hou

春画解説本。モノクロ図版多数。うん、これは猥褻だw 堂々と店で買えてしまう辺りは芸術だw いくつかの雑誌の掲載記事や学会発表内容をまとめたもので、それぞれ「隠す」「見せる」「覗く」の意義を語っている。西洋画と違い春画は複数人で楽しみながら観る性格のものなので、絵の精神性ではなく複数点(アレ、着物の模様、背景小物、他の登場人物など)から世界に入り込む視点が重要だそうな。ふむ。歌麿や鈴木春信の凄さを再確認。逆に北斎はここでは評価が低い。最後の布のテクスタイル論が興味深かったが、ここは図版がないのがとても残念。

2015/11/27

呼戯人

どうしても文章よりは掲載されている春画の方へ眼が行ってしまうなあ。文庫本だから絵が小さいのが難点。春画の本物を見たことがないのが残念。是非一度見てみたい。江戸時代の春画って、ほんとに猥褻だなあ。田中優子さんって、法政大学の総長なんだよね。粋な総長だね。

2015/08/16

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