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女たちの荷風 (ちくま文庫 ま 36-1)

女たちの荷風 (ちくま文庫 ま 36-1)

女たちの荷風 (ちくま文庫 ま 36-1)

作家
松本哉
出版社
筑摩書房
発売日
2009-06-10
ISBN
9784480426086
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女たちの荷風 (ちくま文庫 ま 36-1) / 感想・レビュー

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ワッピー

女性目線で読み解く永井荷風。「断腸亭日乗」に出てくる愛人リストを基にして、荷風の作品に現れた女性関係を探っていきます。「~日乗」にもかなり記述がありますが、結婚を2度、愛人は少なくとも16名、「此外臨時のもの挙ぐるに遑あらず」の艶福家荷風は、女性の側から見てどうだったか、当時わざわざインタビューした『万朝報』の記事紹介もありました。養子から見た荷風は「ケチ」だったそうですが、愛人には比較的鷹揚で、口調も丁寧だったそうです。一方、家庭人としては「妻の心得」を要求すると豪語。荷風世界の面白さを満喫しました。

2018/10/11

ゆた

一方を聞いて沙汰すなというけど、過去の人に置いてはなかなか素人さんの方の供述を知ることは出来ないものだがこれは当時の荷風先生の愛人の書いた引用もあって女から見たらどうだったかが知れてとても面白かった。 荷風先生は若い女という概念は愛したのかもしれないけれど、個人としては真摯に自分以外を愛することは無かったのかなと思った。

2019/01/11

Gen Kato

再読。お相手としてはやはり藤蔭静樹の爆走ぶりがスゴイです。彼女の書いた文章や関根歌さんの証言もあったりして、女側から見た荷風の姿、『日乗』に描かれなかった部分がうっすら見える。

2013/09/08

sasha

自身の「愛人一覧」を残す作家も珍しい。女性遍歴がそのまま作品に反映しているのも荷風散人らしくていい。でも、男の身勝手なんだけど。

2010/07/27

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