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ちくま文学の森6巻 恐ろしい話 (ちくま文学の森 6)

ちくま文学の森6巻 恐ろしい話 (ちくま文学の森 6)

ちくま文学の森6巻 恐ろしい話 (ちくま文学の森 6)

作家
安野光雅
森毅
井上ひさし
池内紀
出版社
筑摩書房
発売日
2011-01-08
ISBN
9784480427366
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ちくま文学の森6巻 恐ろしい話 (ちくま文学の森 6) / 感想・レビュー

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うーちゃん

既読のものもあったが、掘り出しものざくざく。魯迅、スウィフト、志賀直哉等、名だたる文豪の名短編に触れるには格好。もれなく怖いしね。「ひかりごけ」とか、昔読んでトラウマもんだったけど、今回最も「最悪だー!(←褒め言葉)」となったのはモーパッサンの「ひも」。「くじ」とか「ひも」とか「ひかりごけ」とかさ、平仮名タイトルの短編はなんなの?後味悪くさせなきゃならんルールでもあるの?ともあれ。インパクトやホラー要素だけじゃない、読み手の倫理観や人間性にずばずば斬り込んでくるような、優れた作品集だった。

2014/01/15

もなおー

恐ろしい話、とあるから、ホラー、シュルレアリスム、風刺系が多いかと思いきや、結構な頻度で痛覚にくる話が入ってきてつらかった。あと、各作品の前に掲載される著者紹介の冷酷な文面がある意味で一番恐ろしい。 ただ、中身はこだわって編纂されているためか、粒揃いの短編ばかり。読み物としてはとても面白かった。 「There is also a man」という表現は、もうさすがに時代がかかりすぎてるなぁ

2015/07/08

刳森伸一

恐ろしい話を集めたアンソロジー。タイトルからするとホラー小説を集めたようにも見えるが、本書の「恐ろしい話」は狭義のホラー小説に収まらない幅の広いラインアップになっていて、読み手を飽きさせない。基本的には外れはないが、ミルボーの「ごくつぶし」が心底嫌になる話で、本書の中でも異彩を放っていると思う。本作だけでも読む価値あり。

2021/08/25

ちゃかぱん

どちらかといえば日本人作家のもののほうがしっくりくるけれど、モーパッサンの「ひも」とモームの「マウントドレイゴ卿の死」は面白い、もとい怖い。

2014/08/27

Mitz

“世にも奇妙な物語”的な短編を集めたもの。解説にもあるが、なぜ人は恐ろしいものを見たがるのか。抑圧され無意識あるいは潜在意識に追いやられた恐怖や不安を小出しに解消し、人間としての尊厳を保っていると書いてあるが、果たしてどうであろう。ただ、人間のその性質が、人類発展に少なからず寄与したことは間違いないだろう。

2012/01/09

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