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愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫)

愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫)

愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫)

作家
大塚ひかり
出版社
筑摩書房
発売日
2011-10-06
ISBN
9784480428752
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愛とまぐはひの古事記 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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きゃれら

マハーバーラタに本と歌舞伎で触れて、日本の神話も読んでみたいなと思っていたら、河出文庫で「古事記」が出て、これだと思っていたのに、手に取ったのはこちら。果たしてそれでよかったのか。日本史の授業で古事記のことは習ったが、天皇につながる神について語った神話であるということ以外は殆ど知らされなかったですよね。で、こんなにまぐはひのことが書かれてりゃそうなるよ、という話が、女性の生理的感覚と共にわかりやすく書かれている。日本の神話、すごいわ。

2024/01/13

散歩いぬ

どこから読んでも面白い。現代的な視点で古代を見ている、のとはちょっと違うと思う。大塚さんの女のアンテナで解読した古事記なんではないか。古事記の中で、とりわけ女性が「おや?」と思うところをピックアップして連想を広げている(とは言え参考資料は結構な数です)。「まぐはひ」を通して見る古代は性愛を尊重していて、確か小谷野敦さんの「退屈論」でも〈恋愛は退屈しのぎであり、しかしそれは文字文化や娯楽のない時代には生活において重要な部分を占めていた〉的なことが書かれてあった。昔から人間はパンのみに生きるに非ずなのだな。

2012/11/03

Akiko Shimizu

今年は古事記編纂1300年。入門書としては読みやすく、そしていい意味で偏っていて、知人の読書家の紹介に従ってよかった!と思える本でした。著者の大塚ひかりさんが自分の体験に引き付けて語ってくれて、俗的な話と伝承神話との間をすいすいと気持ちよく行ったり来たりできます。何度か引用されている、同じ著者による「ブス論」も読んでみたくなりました。

2012/05/25

パワー3

古事記の解説本。まぐはひに注目するとこうなる。人間って動物の一種なんだなぁ。と改めて思った。

2012/09/30

わす

ウンコしてる最中に性器を突かれたホトタタライススキヒメに別名があるのは、女性器の呼称であるホトが名に入ることを嫌っての改名だったと読んでふと紅萬子を思い出した。関西圏にマンコの語が浸透していなかった時期にデビューした萬子姐さんとは違って、タタラヒメの場合「ホト」は名付けられた時点ですでに女性器を意味する言葉だったわけで、神話が生まれた時代は名に性器の呼称が入っててもおかしくなかったということか。

2023/12/06

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