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書斎のポ・ト・フ (ちくま文庫 か 53-3)

書斎のポ・ト・フ (ちくま文庫 か 53-3)

書斎のポ・ト・フ (ちくま文庫 か 53-3)

作家
開高健
出版社
筑摩書房
発売日
2012-07-10
ISBN
9784480429568
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書斎のポ・ト・フ (ちくま文庫 か 53-3) / 感想・レビュー

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さっと

開高健の誕生日(生誕90年)ということで。大阪の同人仲間(「えんぴつ」)で互いに気心の知れた開高健・谷沢永一・向井敏による文学鼎談。捕物帖、悪党小説、児童文学、マスコミ(テレビ、新聞、漫画)、政治人間の小説、ナチュラリスト文学、その他にわたって古今東西の名作、迷作、駄訳をとりあげてしやべるしゃべる。みなさん文筆家である前にひとりの読者(それも相当量の)である、という当たり前ながら新鮮な発見。高木彬光『白昼の死角』、ヘンリー・ウィリアムスン『鮭サラの一生』、殿山泰司『日本女地図』は読んでみたい。

2020/12/30

K

こんな人々が身近にいたらよかったなと思った。たくさん本やテレビや映画のことを知っている。あれはよくできている、それは浅いな、これは甘い等々、いろんな批評を知ることができる。

2020/05/08

Hiro

面白くてあっという間に読んだ。読み終えるのが惜しいくらい。分量はもっと、この倍はあってもいい、3人の率直で鋭い批評をもっとと思う。痛快な読書鼎談である。捕物帳、悪漢小説、児童文学など7つのテーマで一押しの作品を語り尽くし見掛け倒しの愚作をこき下ろす。翻訳物の訳文の評価は早速参考になろうし、未知の快作はすぐにも読んでみたい。かなり前の本なのにテレビ批判はそのまま当てはまる。篠沢秀夫も殿山泰司も久々聞いたけど改めて読まなくちゃ。スペイン語入門も興味津々。

2023/09/16

うた

いろいろあるけど「児童文学序説」は本書の白眉。児童文学のリライトの話が中心なんだけれど、ラブレーのリライトが書かれていたなんて知らなかった。う○こがない『ガルガンチュア物語』。文字数が半分以下になるのではなかろうか。あとおすすめのなかにギャリコの『ジェニィ』があったことに、おもわず膝をたたいてしまいました。訳がちょっとかたいけど、あれは面白いですよ。

2012/09/23

Tsunekazu Ito

縦横無尽に広がる本の知識に圧倒されました。すごい3人ですね。

2012/11/12

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