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ブラウン神父の無心 (ちくま文庫 ち 12-3)

ブラウン神父の無心 (ちくま文庫 ち 12-3)

ブラウン神父の無心 (ちくま文庫 ち 12-3)

作家
G・K・チェスタトン
G.K. Chesterton
南條竹則
坂本あおい
出版社
筑摩書房
発売日
2012-12-10
ISBN
9784480430069
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ブラウン神父の無心 (ちくま文庫 ち 12-3) / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

『青い十字架』が初登場作。カトリックの神父である彼は功名心とは無縁で、悪人を改心させることが最終目的であるため、同時代に活躍したシャーロック・ホームズとは対照的。とはいえ推理に行き詰ったら話している人々を制して「天よ、助けたまえ!まだ半分しかわからない」と苦悩する姿も。『青い十字架』でブラウン神父と組んだ人物が『秘密の庭』では意外な立場に身を置く。怪盗フランボ―も本当に優秀な怪盗なのか疑わしい。あの有名な台詞「木の葉を隠すなら森の中」が登場。

2015/07/14

ホームズ

久々に読んだチェスタトン。相変わらず相性は良くないな~。内容は面白いけど少し読みにくく感じてしまう。この短編集は有名な作品が多くどの作品も面白い(笑)『透明人間』『折れた剣の招牌』『青い十字架』『サラディン公の罪』など面白いな~。『秘密の庭』のトリックは少し疑問符が・・・。このままちくま文庫でブラウン神父のシリーズを出し続けてくれるのだろうか?

2012/12/25

タカギ

30ページほどの短編が12編なのだけど、かなり字がぎっしり詰まっていて、読むのに時間を要した。面白い。泡坂妻夫先生の亜愛一郎がブラウン神父に似ていると言われるのも頷ける。亜愛一郎はイケメンでブラウン神父は小柄な丸顔だけど、推理→結論の過程が似ている。1話目でその推理力に驚き、2話目でさらにびっくりした。そっちがパートナーになるのか〜、という。探偵として「ホームズと同じくらい有名」らしいけど、ホームズも読んだことがない…。ちょっとずつ読んでいきたい。

2017/12/15

yyrn

ホームズが紙面に登場したのが1887~1927年。ルパンが1905~1935年で、この本の主役ブラウン神父の登場が1910~1935年とほぼ時代が重なるのに、ホームズやルパンほど親しみがないのは、児童用リライト版のあるなしの差か?初読みだったせいか、古めかしい堅い文体と回りくどい描写に少し手こずったが、さすが110年も読み続けられた推理小説だけあって筋立ては面白く、現代人向けにリライトしたら、よっぽど売れるんじゃなかろうか、と思って調べてみると、今年2月に理論社から児童向け新刊本が出版されていた。納得。

2020/07/09

長谷川透

ほう、これは多様な楽しみができるミステリー短篇だ。肝心のトリックは一つの短篇の中に複数用いられていることが多く、ミステリー初心者には大変かもしれないが、玄人には堪らないだろう。警句や箴言の切れ味は噂通りのもので、しばしば立ち止まってブラウン神父が示す逆説を楽しんだ。他にもキャラ萌小説としても楽しむこともでき、奇妙な風貌で以て慈悲深い側面を見せながらも、ときに悪魔的な態度をとるこの神父は強烈な印象を残すキャラであるし、彼とフランボーとの掛け合いも面白く、彼らはホームズ・シリーズ以上の名コンビだと思う。

2014/01/05

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