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こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

作家
今村夏子
出版社
筑摩書房
発売日
2014-06-04
ISBN
9784480431820
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こちらあみ子 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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徒花

普通とはちょっと(だいぶ?)違う感性を持った女の子・あみ子と家族、そして学友たちとの物語をつづったいわゆる文学チックな作品。文章はうまいからさらさらと読んでいけるのだが、いかんせん物語に起伏がないので盛り上がりに欠ける。とくに、物語の冒頭から最後まで、主人公であるあみ子のなかでなんら心境の変化が起こらず、あみ子が最後まであみ子であり続けるのがちょっと残念な気がした。それに比べると、次の作品『ピクニック』のほうは、主人公の女性を取り巻く女性たちの感情の変化が現れて、まだおもしろい。

2017/02/01

しんごろ

ウワーッと叫んで、頭を抱えるくらい感想に困る作品でした。特にインパクトがあるわけではないのに、グイグイと引きこまれ、気づいたら自分が各登場人物に当てはめて、この立場なら、どうするんだろうと考えさせられました。あみ子を含め、『ピクニック』の七瀬さん、『チズさん』のチズさんしかり、その場にいたら、きっと鬱陶しく感じるだろうけど、この各主人公の純真無垢な優しさ無邪気さが、鬱陶しく感じながらも、自分の心を救ってくれてる気がしました。だから読後も気になるんですね。いつかまた再読したいです。

2018/01/29

『こちらあみ子』と『ピクニック』『チズさん』の3作。今村さん作品の読了後の何とも言えない不愉快などんよりとした気分は健在。でもなぜかスッキリ感のあるどんより感みたいな表現出来ない不思議な後味。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。主人公はどこか世間一般とかけ離れた感性を持ち、普通を好む人たちに受け入れられず上手に生きることが出来ないキャラが多いのですが、少なからず似たところが自分にあるような気がし主人公が納得しているなら良いのだろう、この後の主人公の人生も追いかけていたい思いにかられます。

2017/09/16

ナイスネイチャ

図書館本。表題の作品はあみ子目線なので他人の蔑みや疎ましさを描かれていなく、ある意味読者がその立場として感じとるのか?あみ子の一途で純粋無垢な行動は思春期の人間には難しい。勿論周りの大人にも。読後考えさせられる作品。

2017/04/02

ケンイチミズバ

世の中が敏感になり、こういう作品を書くことそのものに勇気が必要だろうし感想も書きにくい。文芸として素晴らしい。私の小学生時代にも同じクラスに一人いた。「青君」は授業中に奇声を上げたり、冬でも裸足で登校したり、ポケットに大量の砂を入れられ帰宅して、翌日、彼の母親が教室でみなさん仲良くしてあげてねと言ったことを今でも覚えている。あみこは自分以外の人に対する区別がなく全てが直球で来る。今で言う空気を読むなど100%ない。だから時に残酷で直球を返してこない人が時にパンチを喰らわせる。それでもあみこはあみこのまま。

2018/07/26

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